原油先物は下落、米メキシコ湾岸の供給懸念が後退
Florence Tan [シンガポール 11日 ロイター] - 原油先物は11日のアジア市場序盤の取引で下落している。米熱帯低気により供給が途絶えるとの懸念が後退していることが背景。原油の主要消費国である中国の景気刺激策を巡る失望感も原油価格を押し下げている。 北海ブレント先物は0.19ドル(0.3%)安の1バレル=73.68ドル、米WTI先物 は0.25ドル(0.4%)安の70.13ドル。両ベンチマークは8日に2%超下落した。 メキシコ湾で発生したハリケーン「ラファエル」は勢力を弱め、供給障害への懸念が後退し、原油価格を押し下げた。 IGの市場アナリスト、トニー・シカモア氏は、全国人民代表大会(全人代)常務委員会で8日に発表された景気刺激策は市場の期待を下回ったと指摘した。