同じ保育園のママ友2人を逮捕 「ホストやギャンブルで借金を重ね…」 背後に偽の通販サイト組織→返金持ちかけ再びだましたか
CBCテレビ
子どもが同じ保育園に通う「ママ友」同士がSNSで闇バイトを募集し、「返金詐欺」に加担していたとして逮捕されました。二重に金をだまし取る、巧妙で悪質な手口とは。 【写真を見る】同じ保育園のママ友2人を逮捕 「ホストやギャンブルで借金を重ね…」 背後に偽の通販サイト組織→返金持ちかけ再びだましたか 去年の決済額は、17兆円以上と爆発的に利用者が増えている電子マネー。 中でもバーコード等を見せるだけで決済できるタイプは急速に普及していますが、これが今回詐欺に悪用されました。 5日逮捕され、栃木県から名古屋の中村警察署に連行された黒田裕香容疑者(31)と小浦優容疑者(32)。2人は子どもが同じ保育園に通うママ友同士でした。 ■「商品が届かない」→「○○ペイで返金します」 警察によりますと2人はことし8月、他人の電子マネーを使って大阪の家電量販店で約40万円のタブレット端末を購入した詐欺の疑いが持たれています。しかし2人の役割は「ある組織的な犯行」の一部と見られています。それが「返金詐欺」。 【考えられている事件の全体像】 黒田・小浦両容疑者の背後には偽の通販サイトを運営する組織が存在。このサイトで買い物をした被害者から「商品が届かない」という問い合わせを受けると… 「○○ペイで返金します」と、電子マネーで返金すると持ち掛け、そこからSNSのビデオ通話に誘導。そこで被害者の電子マネーの決済画面を共有するのです。 実際に試してみると… (記者) 「LINEのミラーリング機能を使って、決済コードの画面を共有。そして、共有されたコード画面をスクリーンショットして悪用していました」 共有した決済画面をスクリーンショットで写真として保存。それを家電量販店に待機する仲間に送り、店でタブレットを購入させていました。 ■「ホストやギャンブルで借金を重ね、首が回らなかった」 黒田・小浦両容疑者はSNSで購入役の闇バイトを募集する役割でした。 小浦容疑者は「ホストやギャンブルで借金を重ね、首が回らなかった」 黒田容疑者は「生活費が欲しかった」と話しています。 悪用防止のため多くの電子マネーは、決済画面がそのままでは保存や共有できず、有効期限も5分ほどしかありませんが、この裏をかいた巧妙で悪質な犯行とも言えます。 偽の通販サイトでだました相手に、さらに返金を持ち掛けてまただます。二重に金品をだまし取るこの返金詐欺の被害は、4都府県で450万円に上るとみられ警察が共犯者の洗い出しを進めています。