ナインの年齢「計450歳超」の野球全国大会が白熱 ホームに滑り込み…「外しても大丈夫」開催地の温泉も楽しみの一つ
全国42チームの千人がはつらつと
出場するナインの合計年齢が450歳以上が条件の「寿野球全国大会」が12日、長野県の千曲市と坂城町であった。49回目の今大会は12都府県から42チーム、約千人が出場。40~70歳代の選手らが練習の成果をバッティングや守備で発揮し、はつらつとしたプレーを見せた。 【写真】力強いボールを投げる八丈島の投手
市民有志らの実行委員会が企画。過去の成績に基づき3~4チームごとのブロックに分かれ、両市町の11会場で熱戦を展開。緊張した様子の投手にはベンチから「良いボール!」「外しても大丈夫」と声援が飛び、ヒットが出るたびに拍手と歓声が上がった。
千曲市の千曲橋緑地グラウンドでの試合に臨んだ東京都八丈町の「八丈島OB野球愛好会」は第1回大会から欠かさず出場。監督の沖山郁雄さん(72)は「メンバーみんな強者ぞろいで、采配を聞かない」と苦笑い。富山県南砺市の「井波オールエース」は須坂市のチームに3対15で負けたが、最高齢の蔵宏(くらひろし)さん(71)は「相手が強かった。(試合後に)戸倉上山田温泉に入るのが楽しみ」と晴れやかだった。