日産の自動運転車両が横浜の市街地を走行。車線変更や交差点進入可否など判断の精度向上
横浜の市街地を走行する日産リーフの自動運転車両
2024年6月3日、日産自動車は横浜・みなとみらいを自動運転車両で走行する動画を公開。2029~2030年度に自動運転移動サービスの実装を目指して、現在開発・走行実験を実施している。 ●【写真】日産自動運転の実証実験を詳しく見る タクシーやバスの運転手不足といった課題を解決する技術と期待されている自動運転、日産は商用運行の実用化を目指して2024年2月にロードマップを公開していた。その中で2024年度は、セレナをベースにした自動運転車両を開発して横浜・みなとみらい地区での走行実験を開始するとしている。 ドライバーレスでのサービス提供を目指して自動運転レベルを段階的に引き上げながら、2025~2026年度(フェーズ1)には乗客を乗せての無償サービスを実施しつつ提供地域を拡大、2027~2028年度(フェーズ2)にはサービスを有償に切り替え、2029~2030年度の実用化を目指している。 目標への準備段階にあたる2024年度の6月3日、日産は実験車が走行する動画を公開した。 動画に登場する車種は実装予定のセレナではなくリーフをベースとした実験車両で、従来モデルよりも性能を向上させたカメラ、レーダー、ライダーをルーフをはじめとするボディ各部に埋め込まれている。これにより認識性能や行動予測、判断機能、制御機能が向上したことで、歩行者・自転車などの行動予測、合流車線変更判断、交差点進入可否判断など、より複雑なシーンにおけるスムーズな走行を実現しているという。 今後の活動については、経済産業省や国土交通省といった関係省庁との連携を強化するプロジェクト「レベル4モビリティ・アクセラレーション・コミッティ」で、新たな自動運転移動サービスの実装を促進していくとしている。