2月の全国物価2.8%上昇 電気代の抑制効果薄れ
総務省が22日発表した2月の全国消費者物価指数(2020年=100、生鮮食品を除く)は、前年同月比2.8%上昇の106.5だった。伸び率は1月の2.0%から4カ月ぶりに拡大した。食品や宿泊料の値上がりが主な要因。さらに政府の電気・都市ガス代の抑制策が開始から1年たったことで、物価の押し下げ効果が薄れた。 物価指数が前年同月を上回るのは30カ月連続。項目別では、生鮮食品を除く食料が5.3%上がった。原材料費や輸送費の上昇を価格に転嫁する動きが続いた。宿泊料は33.3%上昇した。 一方、電気代は2.5%、都市ガス代は13.8%下がったが、下落幅はいずれも1月から大幅に縮小した。