日比野菜緒、望月慎太郎、柴原瑛菜が全米OP予選2回戦突破!異なる道を歩む3人が本戦出場へ王手をかける<SMASH>
四大大会の予選で酸いも甘いも経験してきた上記の2人とは好対照に、今回が予選初挑戦の柴原瑛菜は、ここで戦える楽しみを全身で体現するように、コートを広く駆けている。ダブルススペシャリストの印象が強かった柴原が、今年はシングルスに挑戦。ITF大会で結果を出し、ランキングも218位まで駆け上がった。 それでも今回、全米の会場に来た時には、まだエントリーリストの3番アウト。そこから1つ繰り上がり、2つ繰り上がり、予選のドローが決まる前日に最後の枠に滑り込んだ。 初戦では硬さも感じたが、サーブ&ボレーを足掛かりにプレーの楽しさを実感し、競った緊迫の局面でも笑顔。緊張も取れたフランチェスカ・ジョーンズ(イギリス/192位)との2回戦では、一層伸び伸びとしたプレーを披露し、最後は相手の棄権により6-4、4-1で勝利。「楽しんでプレーしたい」の目標が結果につながる、好循環に身を置いている。 キャリアの長さも、辿った道も、今いる地点も異なる3人。三者三様の目標を胸に抱きながらも、狙うターゲットは一つ。全米オープンシングルス本戦をかけて、本日(現地8月21日)予選決勝を戦う。 現地取材・文●内田暁