バルセロナのオルモ登録にラ・リーガ複数クラブが断固反対か…リーグを無効にする裁判を起こす可能性も?
バルセロナの選手登録問題に関して、ラ・リーガの複数クラブは厳格なスタンスを望んでいるようだ。 ラ・リーガ 2024-25冬の移籍情報 全20クラブの補強・退団選手リスト 昨年夏の移籍市場でダニ・オルモを獲得、パウ・ビクトルをトップチームに加えたバルセロナ。前半戦は長期離脱を強いられたDFアンドレアス・クリステンセンの給与分の80%を支払いに充てていたものの、同選手の復帰によって人件費の余裕を失うことに。そしてラ・リーガの定めるサラリーキャップを超過し、後半戦に向けて両選手の選手登録ができなかった。スペイン複数メディアは、バルセロナ側が起こした商業裁判所と第一審裁判所への訴えが棄却され、スペインフットボール連盟(RFEF)へライセンス発行を求めたがこれも認められなかった伝えている。 すでにラ・リーガ公式HPのバルセロナ所属選手欄からも名前が消えたダニ・オルモとパウ・ビクトル。RFEFの規定では「選手ライセンスを失効した場合、同一シーズン中に同じクラブの選手として再びライセンスを取得することはできない」と定められているため、現状では今シーズン中に再びバルセロナでプレーすることは極めて難しい状況になっている。 それでもスペイン『SPORT』によると、ジョアン・ラポルタ会長はRFEF一般規則第130.2条に基づく主張が最終的に良い形で受け入れられると楽観視しているという。しかし、他クラブはラ・リーガに対して厳格な態度を求めているようだ。 同メディアは、ラ・リーガの複数クラブがバルセロナに対して「優遇措置を与えるべきではない」と考えていると指摘。仮にラ・リーガ側が方針を変えてダニ・オルモらの登録を認めた場合、大会自体を無効にするための訴訟を準備しているようだ。これまでバルセロナが財政問題を解決するために取った複数の行動により、「バルサに苛立つ複数のクラブは、決着をつける時が来たと考えている」と伝えられている。 なお『SPORT』は、ラ・リーガがダニ・オルモらの登録を認めた結果として他クラブが大会の無効を求める訴訟を起こすことになれば、「リーグの威信に直結する大混乱」と分析。そのうえで「これはラポルタが長年にわたって他クラブと関係を築けていなかったことの結果だ。マテウ・アレマニーが去って以来、こうした関係を管理できる人材がいないことは残念である」と指摘している。