【大学野球】ラストゲームで無念のメンバー外も東大・府川涼太郎が得た学び
府川は大学で野球は一区切り、一般就職する。 「卒業後も野球を続けたい気持ちもありました。この4年間、うまくなるための努力を重ねてきたつもりです。恵まれた環境でしたが、野球人生で一番、しんどかった……。社会人で続けている先輩からのアドバイスも受けましたが、尊敬します。通算打率.250。自分の中では良くやったほうかと思います」 試合前練習を見ていると、多くのメンバーが府川に声をかけていた。不動の一番・酒井捷(3年・仙台二高)は「落ち込んでいる様子だったので……。自分たちが勝って、恩返ししたい」と決意を込めて臨んでいた。背番号22がベンチにユニフォームが掲げられていたのも、人望の厚さにほかならない。 府川はラストカードでメンバー外という悔しさを胸に秘めながらも、多くの学びがあった。最後に控え選手の思い、応援してくれるファンの熱量を肌で感じ、学生野球を終えた。 文=岡本朋祐
週刊ベースボール