<辺見えみり>週4日、1日7時間の“会社勤め”で洋服作り 「娘がいるから頑張れる」 ユナイテッドアローズから新ブランド誕生
「これほど服作りが好きだと気づいたのは30代前半ぐらいです。子供のころから母(歌手の辺見マリさん)のディナーショーの衣装が家にあったり、習っていたバレエの衣装が身近にあったこともあってか、洋服は好きでした。
いまは、生地を見ている時間や、服になっていく過程を想像するときが、いちばん楽しいですね」
◇「これまで着ていた洋服が似合わなくなった」に共感
現在、47歳。年齢を重ねて“これまで着ていた洋服が似合わなくなった”という気持ちが分かるという。
「40代になって、洋服に対して、質の良さはすごく大事だと思うようになりました。高価な物ということではなく、『ちゃんとしたものを長く着たい』という思いが生まれて。
たとえ顔を若々しくしても、醸し出す全体の空気感は年を重ねているんだなと実感するんです。だからこそ、『醸し出している空気感に似合う服』を選んでいくことが大事なんだと気づきました」
そんな思いを込めた「conte」は、「ほどよいチャレンジができるようなブランド」と自信を見せる。
「普通のシャツに見えて、ボタンを外すと手の表情が面白く見えるようなシャツや、ディテールが面白かったり、ひと癖あったりするアイテムやファッションがconteらしさ。それも、この色だったら挑戦できるかなというものをそろえています。
年齢的に大きなチャレンジ、大きな変化って難しいことだと思いますし、勇気のいること。“ほどよいチャレンジ”で、なにを着たらすてきに見えるのか悩んでいたり、最近ちょっと高揚感がないと感じたりしている方のお手伝いができたら、うれしいですね」
◇11歳になった娘から表彰状も 「娘がいるから頑張れる」
「オンとオフのスイッチがあまりないタイプ。バラエティー番組に出るのも好きだから、タイミングが合えば出演します」と洋服作り、テレビ出演、子育て……とめまぐるしい日々を送っている。
元気のもとを聞くと「人が好き。だから人と交流することが、自分にとっては元気になれること」とにっこり。