「タイトルマッチの体をなしていない」新日本プロレスの大混乱…内藤哲也の“二つの戦い”は起爆剤になるのか?「オレが取り返すしかないでしょう」
内藤哲也が王者ジョン・モクスリーに挑戦するIWGP世界戦が、6月30日、AEWと新日本プロレスの合同興行『FORBIDDEN DOOR』で行われることになった。舞台はニューヨーク・ロングアイランドのUBSアリーナだ。 【衝撃写真】「タイトルマッチの体をなしていない」新日本プロレスの大混乱を象徴する“なんでもアリ”のIWGP戦…内藤哲也とジェイク・リー「これまでの因縁」も一気に見る(全34枚)
黒く塗られたベルトも「勲章の一部になる」
EVILによって黒く塗られたベルトをモクスリーはちょっと気に入っている。なぜなら黒はモクスリーのカラーだからだ。 「この黒塗りのベルトは嫌いじゃない。悪くない。方向性は間違ってないのかもしれない。でも、お前(EVIL)のことをぶちのめすことに変わりはない。ここにあるベルトは過去のチャンピオンたちが作り上げた血と汗と涙の勲章であって、そういったすべてのものを乗せているのが、このベルトだと思っている。だから、ベルトをリスペクトするのは当たり前だ。EVILは個人的な恨みで黒く塗ったんだろうが、ベルトは汚れていないと思っている」 そう言うとモクスリーは黒ずんだベルトを大事そうに見つめた。 「だから黒く塗られてもそのままにしている。その下にはゴールドがあることをオレは知っている。洗って磨けば、また輝くものならば、放っておいてもいいだろう。洗わず、磨かず、黒のままでいるというのは、自分のカラーを示すという意味でもある。これも勲章の一部になる。オレに対してツバを吐こうが、何をしようとかまわないが、ベルトに与えた罪は償ってもらう」 6月9日、大阪城ホール。リングサイドにいた木谷高明オーナーは、羽交い絞めにされてEVILによってスプレーで顔を黒く染められた。「体を張ってでも」と無法状態に終止符を打つのかと思われた棚橋弘至社長は現れなかった。
タイトルマッチの体をなしていなかったIWGP世界戦
団体戦、ギャング抗争が好きなEVILらHOUSE OF TORTUREをひっくるめたランバージャック・デスマッチでのIWGP世界戦は、モクスリーの勝利で幕を閉じた。 ランバージャック・デスマッチというスタイルだったが、予想通りまったくタイトルマッチの体をなしていなかった。ただ、最後に3カウントが入ってモクスリーの勝利で試合が終わっただけだ。 「正々堂々としたスポーツとしての戦いでなはい。お前が言ったような、誰に対しても尊敬のない言葉、そしてオレに対する侮辱。こういったものをクリアにするために戦うんだ」 そう理論づけしてモクスリーは大阪城ホールの『DOMINION』を戦った。 「地獄の中を歩き回るのは、オレにとっては朝飯前なんだよ」 モクスリーは海野翔太以外に永田裕志、天山広吉、タイガーマスク、真壁刀義を今回のセコンドに選んだ。 「オレは『第三世代』のレスラーたちを誰よりもリスペクトしている。そして今回、彼らがセコンドに立つということは、彼らの知恵や経験、彼らが長く日本中を回って経験してきたすべてを、オレとともに共有してくれるということだと思う」 モクスリーは前日の会見でそう理由を述べていた。
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