〔東京外為〕ドル、157円台前半=FOMC控え小動き(12日午後5時)
12日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、FOMCの結果公表などを控え、1ドル=157円台前半で小動きとなった。午後5時現在は、157円26~27銭と前日(午後5時、157円34~34銭)比08銭のドル安・円高。 午前は、米長期金利の低下を受け、157円10銭台で推移した。仲値に向けてはドル買い・円売りがやや優勢になり、157円20銭台を付ける場面もあったが、一巡すると再び157円10銭台を中心にもみ合った。 午後はドル円が若干強含み、157円25銭前後まで値を上げた。「特に大きな材料が出たわけではなく、日経平均株価の下げ幅が縮小し、リスク回避ムードが少し後退したのに応じ、円が売られた」(外為仲介業者)とみられる。東京債券市場で金利が低下したことも、ドル円を支援したようだ。 終盤は、海外勢のドル買い・円売りが先行し、一時157円35銭付近まで値を上げた。日本時間の今夜以降、5月の米CPI公表、FOMC声明発表、パウエルFRB議長の記者会見を控えるが、「市場ではCPIは高止まりが予想され、FOMCでも年内の利下げの想定回数が引き下げられるとの観測が広がっており、ドル高方向に進むとの見方が多い」(FX業者)と指摘される。 一方、「上値は158円に近づけば政府・日銀による為替介入が警戒され、下値は155円を割り込めばドルが買われそうなので、FOMCでサプライズがなければ、一連のイベント後はこのレンジ内に収まるかもしれない」(邦銀)との声も聞かれた。 ユーロは対円、対ドルで下落。午後5時現在は、1ユーロ=168円97~98銭(前日午後5時、169円35~37銭)、対ドルでは1.0744~0744ドル(同1.0764~0764ドル)。