「不要な110番控えて」柔道・角田夏実選手が京都府警の一日通信指令課長
「110番の日」の10日、パリ五輪柔道女子48キロ級金メダリストの角田夏実選手(32)が京都府警の一日通信指令課長となり、イオンモール久御山(京都府久御山町)で110番の適切な利用を呼びかけた。 この日、角田選手は委嘱式の後にトークショーに臨み、五輪前に京都を訪れて練習したことなどを明かした。その後、チラシを配りながら「不要不急の110番は控えてほしい」と求めた。啓発イベントには約300人が集まり、制服姿の角田選手を撮影するなどしていた。 京都府警によると、令和6年の110番の受理件数は約28万件。そのうち約8万件は、いたずらやかけ間違いといった不要不急の電話だった。 通報内容の内訳を構成別に見ると、事故や違反に絡む「交通関係」(約30%)が最多で、不審者を見かけたなどの「各種情報」(約20%)、「保護・救護」(約15%)が続いた。事件性のない「けんかや口論」は約5%だった。 これを受け角田選手は「不要不急の通報が多い印象。警察総合相談室も活用してほしい」と話した。(堀口明里)