20歳・吉田鈴、14位発進 姉妹で最終QT出場「20位以内に入って来年はレギュラーツアーで戦いたい」/国内女子ゴルフ
女子ゴルフ・ファイナルQT(最終予選会)第1日(26日、静岡・葛城GC宇刈C=6454ヤード、パー72)4度目の挑戦で1カ月前の最終プロテストに合格した吉田鈴(20)が4バーディー、2ボギーで2アンダーの70で回り、14位で滑り出した。今季から米ツアーに主戦場に移し、日本ツアーのシードを失った姉・優利(24)=エプソン=は71で23位。64で回ったセキ・ユウティン(26)=中国=と森井あやめ(31)=F&co=が首位で並んだ。 3パットのボギー発進にも慌てない。4度目のプロテストで合格し、重圧から解放された吉田鈴は、危なげなくアンダーパーで初日を終えた。 「あれ(プロテスト)に比べたら…。きょうは程よい緊張感でした。グリーンは傾斜はあるけど、きれいで、芝目はきつくない。しっかりラインを読めれば入る。攻めないとダメ」 スタートホールの10番のボギーはファーストパットをショートしたが、その後は攻めの気持ちを思い出して4バーディー(1ボギー)。「ショットもパットも合格点です」と愛らしい笑顔が輝いた。 今回の最終QTには3学年上の姉・優利も出場している。「まさか姉と一緒のQTを受けるなんて思ってもいなかった」と驚くが、ツアー通算3勝の姉は心強い存在だ。プロテスト合格後には「多分、小学生以来かな」というゲームセンターでリフレッシュ。つかの間の休みを楽しんだ。 来季の職場を懸けた最終QT。「20位以内に入って来年はレギュラーツアーで戦いたい」と上位突破を誓った。(臼杵孝志) ■ファイナル・クオリファイングトーナメント 翌年度の前半戦(第1回リランキングまで)のレギュラーツアーおよび下部ツアーへの出場優先順位を決める最終予選会。今季は37位までが前半戦の全試合に出場できた。今年度はシード喪失者6人、下部ツアー優勝者15人、1次QT通過者68人ら104人が出場。4日間72ホールのストロークプレーで争われる。QT制度は2002年から導入された。