私の貯蓄額は平均以下?40~50歳代おひとりさま「平均貯蓄額」と達成している割合。年収別にも調査
日銀が2024年6月27日に公表した「資金循環統計」によると、3月末時点の家計の金融資産は2199兆円で過去最高を更新しました。 ◆【一覧表】40歳代と50歳代の貯蓄額はいくら?ウチは平均以上なのか では、独身世帯の40歳代から50歳代の貯蓄額は、平均でいくらなのでしょうか。 今回は、おひとりさまの平均貯蓄額や、貯蓄が平均額以上にある割合について解説します。 記事の後半では、40歳代から50歳代で貯蓄をふやすにはどのような準備が必要か解説するので、ぜひ最後までご覧ください。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
おひとりさまの平均貯蓄額
おひとりさまの平均貯蓄額を、40歳代と50歳代に分けて解説します。 独身世帯では、貯蓄や生活費を自分で準備する必要があります。 それぞれの年代で貯蓄額がいくらになるのか、確認しましょう。 ●40歳代の平均貯蓄額 金融広報中央委員会が調査した「家計の金融行動に関する世論調査」によると、40歳代の平均貯蓄額は559万円でした。 全体の約4割が金融資産を保有しておらず、約3世帯に2世帯が貯蓄額500万円未満となっています。 中央値は47万円となっているので、40歳代で貯蓄できている独身世帯は、相対的に少ないことがわかります。 では、50歳代の平均貯蓄額を確認しましょう。 ●50歳代の平均貯蓄額 50歳代の平均貯蓄額は、1391万円でした。 全体の約4割が、金融資産を保有していませんでした。 中央値は80万円なので、50歳代も貯蓄できていない独身世帯が、相対的に多いことがわかります。 では、それぞれの年代で平均額以上に貯蓄がある世帯の割合を確認しましょう。
平均額以上に貯蓄している独身世帯の割合
同じく金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」から、平均額以上に貯蓄できているおひとりさまの割合を確認しましょう。 ●年齢別にみた平均貯蓄額の達成率 40歳代で平均額以上に貯蓄している独身世帯は、29.3%でした。 約3割の世帯は、500万円以上の貯蓄を保有しています。 50歳代で平均額以上に貯蓄している独身世帯は、17.8%でした。 40歳代に比べて平均貯蓄額が約2.5倍となっているため、平均額以上に貯蓄するハードルが高くなっています。 以上から、40歳代は約3割の達成率、50歳代は約2割の達成率となりました。 貯蓄の差は年齢だけでなく、年収でも生まれると考えられます。 次章では、年収別に貯蓄額の達成率を確認しましょう。 ●年収別にみた達成率 40歳代の平均貯蓄額である500万円以上の貯蓄をしている割合を年収別にみると、以下のとおりになりました。 ・収入がない:9.7% ・300万円未満:27.0% ・300万円以上500万円未満:35.6% ・500万円以上750万円未満:57.0% ・750万円以上1000万円未満:75.7% ・1000万円以上1200万円未満:36.4% ・1200万円以上:63.6% 続いて50歳代の平均貯蓄額である1500万円以上の貯蓄をしている割合を年収別にみると、以下のとおりになりました。 ・収入がない:5.8% ・300万円未満:13.7% ・300万円以上500万円未満:16.6% ・500万円以上750万円未満:32.5% ・750万円以上1000万円未満:68.9% ・1000万円以上1200万円未満:9.1% ・1200万円以上:54.5% では、40歳代と50歳代が貯蓄を増やすためにどのような備えをする必要があるのか、確認しましょう。