タニタ、授乳量スマホで見返せるベビー体重計 子育てに安心感を
タニタは、1g単位で赤ちゃんの授乳量を表示し、スマートフォンアプリで管理できる授乳量機能付きベビースケール「nometa(のめた) BB-115L」を11月15日に発売する。価格はオープンプライス。参考価格は22,000円前後。 【画像】1g単位で赤ちゃんの授乳量を表示できるベビースケール 乳幼児の授乳前の体重と授乳後の体重を測定し、その差分を授乳量として記録する、20kgまで計量できる乳幼児用の体重計。計測した「授乳量」と「体重」のデータは、育児記録アプリ「ぴよログ」へ転送し記録できる。 使い方は、あらかじめ「ぴよログ」から「授乳量計と連携する」ボタンをタップしたのち、アプリの指示に従ってnometa(のめた)の操作ボタンを押していき、アプリと本機とを連携させる。 以降は、本機で授乳前の乳幼児の体重を計り、授乳後に改めて体重を測定すると、授乳量と体重のデータが本体に一旦保存される。その後、余裕のあるときにアプリのボタンをワンタップすると、本体に蓄積されたデータがアプリに転送される。なお、本体では5日分の計測データを保存しておけるため、計測のたびにアプリを操作する必要はない。 また、多胎児家庭や第2子以降の育児でも利用できるよう、5人まで登録可能。 本体サイズは約580×390×93mm(幅×奥行き×高さ)で、重さは2.2kg。体重の計量範囲は0~20kgで、最小表示は5g(0~8kg)、10g(8kg以上)。授乳量は、最小1g単位で、-9,999g~15kg。電源は単三形アルカリ乾電池4本。 ■ 育児の不安やストレスを軽減できる 男性の筆者には、授乳量と体重が記録できることで、なにが解決するのかが実感できなかった。そこで同社の広報担当者の名倉麻衣さんに、nometaを使うことによるメリットを聞いてみた。 「出産直後は、母乳が出ているのかが見えない中で、1日12回なり20回なり授乳をして測るのが、結構ストレスなんです。おそらく出産前の女性もですが、男性にとっては、母乳が出て当たり前と思っていると思うんですね。ただ、出産直後に母親が直面するのが『あれ? 母乳が出ていない気がする』とか『母乳をあげているのに乳児が泣き止まない……母乳が十分に出ていないんじゃないか?』という不安です。そうした不安からのストレスが大きいんですね」(名倉さん) つまり、母乳が出ているのか出ていないのか、どのくらい出ているのかをnometaによって把握できるようにすると、不安の1つが解消できるということ。例えばnometaで授乳量を計測した場合には「母乳が出ていない、もしくは不十分なのかもしれない」ということが「分からない不安」を解消。また「母乳は十分にあげているから、乳幼児が泣き止まないのは、母乳量以外の理由である可能性が高い」かが分かることで、母親のストレス軽減が見込める。 「授乳して、出るようになってきているのか、順調に出ているという変化が見える点が本機のメリットになります。また計量していない場合は、出産後の1カ月検診までは、ちゃんと赤ちゃんが大きくなっているのかが分かりづらいんですね。そのため、授乳量と体重を測っていくことで、赤ちゃんが母乳を飲めていること、体重が増えて成長していることが分かり、問題なく子育てできているとの安心感につながると思っています」(名倉さん) たしかに筆者の妻も、出産直後は毎日のように「ちゃんと子育てできているのか」の不安を口にし、そうとうのストレスを抱えていたようだった。そうした母親の不安とストレスを取り除いて、ちょっとでも安心してもらうために、数値で見える化したという。 また「ぴよログ」アプリでは、乳幼児の体重(と身長)を継続的に記録することで、乳幼児の成長が順調なのかがグラフを見てパッと分かるようにもしている。 「私も母子手帳などに記録していましたが、nometaと『ぴよログ』アプリを使えば、体重については自動で記録されていきます。また低体重で生まれたお子さん用のモードも用意されています」(名倉さん) 筆者の場合はイクメンとは程遠かったこともあり、乳幼児の適正な体重や身長などを全く知らない。そんな筆者でも、アプリの画面を見れば子供の成長が順調なのかどうかがパッと見て把握できるということ。アプリなので、こうしたデータを共有するのも簡単。夫婦や家族などで不安や喜びを共有できれば、育児はもっとラクに楽しくなりそうだ。
家電 Watch,河原塚 英信