サントリー7度目V 女子はJT ── 黒鷲旗バレー
サントリー7度目V 女子はJT ── 黒鷲旗バレー THE PAGE大阪
黒鷲旗全日本男女選抜バレーボール大会の決勝戦が6日、大阪市港区の大阪市中央体育館で行われ、男子は今季V・プレミアリーグ準優勝のサントリー、女子はチャレンジリーグのJT(ともに大阪)が優勝した。サントリーは2年ぶり7度目、JTは3年ぶり3度目の栄冠。JTはチャレンジリーグ勢初の優勝。
ジルソン監督 就任1年目を優勝で締める
サントリーは準々決勝で、V・プレミアリーグの決勝で敗れたJTをセットカウント1-2から逆転で破り波に乗った。準決勝ではスローガンの「SPIRIT&POWER」通り、強いサーブで攻め、前回覇者のパナソニックをパワーで圧倒、ストレート勝ちし決勝へと進んだ。 決勝戦の相手は予選ラウンドで対戦し1-3で敗れていた東レ。サントリーは出だし、「リーグの決勝を思い出してしまったかもしれない」と山村宏太主将が振り返ったように硬さからか思うように動けず、第1セットを落としてしまう。このままずるずるいってはリーグ決勝と同じ。そこでジルソン監督が選手に声をかけた。 「サントリーらしくないよ」。 「タイトル以前に、自分の100%を出してほしいと思ったので。それが相手をリスペクトすることでもあるから」とジルソン監督。 その声で「自分たちの形を思い出した」サントリー。SPIRITが戻った。ブラジル人エースのエバンドロの強打が決まり出し第2セットを奪い返すと、第3セット序盤、フローターから変えたというミドルブロッカー鈴木寛史の強いジャンプサーブが功を奏し連続得点、差を広げた終盤には将来全日本を担う期待の新人「NEXT4」の一人、柳田将洋が連続サービスエース。続く第4セットも成長株の栗山雅史が強烈なサーブをたたきこみ、山村がブロックで押さえ、さらにはエバンドロのパワー溢れる攻撃で得点を重ね、17-17と粘る東レを“サンバーズらしい”バレーではねのけた。
「リーグで悔しい思いをしていたので黒鷲で優勝できて嬉しい。“NEXT4”もサーブでいい仕事をしてくれた」と山村は、隣の柳田に向けコメント。その柳田は「先輩が声をかけてくれて、いいメンタルでやらせてもらえたので、ピンチサーバーとしてエースを決めることができました」と優勝メダルをかけ笑顔。「サーブで攻めることがサントリーらしさなので、攻めることだけ意識して打ちました。うまくいってよかった」と鈴木も満足そうだった。