【ONE】RISE王者の大崎孔稀が判定3-0で初陣勝利 右ミドル連発にタイ人ファンも大歓声
<ONEチャンピオンシップ:フライデーファイツ(FF)86大会>◇8日◇タイ・ルンピニースタジアム 立ち技打撃格闘技RISE(ライズ)のバンタム級(-55キロ)王者・大崎孔稀(25=OISHI GYM)が「ONE FF86」でONEデビューを果たした。ムエタイでも戦える大崎孔だが今回はストロー級キックボクシングで、フオ・シャオロン(29=中国)と対戦し、判定3-0で圧勝した。 兄でRISEスーパーフライ級(-53キロ)王座を返上したばかりの大崎一貴がセコンドから見守る中、1回から前蹴りを出しつつ、前へ前へと圧力をかけた。そして終盤、右のショートパンチで見事にダウンを奪った。 2回には強烈な右ミドルを何発も浴びせ、3回に入ると左カーフキックでフオにダメージを与えた。そこから右ミドルを3発、4発と連発すると、そのムエタイ仕込みの怒濤(どとう)の攻撃に、ルンピニースタジアムのファン大きく沸いた。狙っていたKO勝利こそならなかったが、一方的な勝利で好発進した。 大崎は23年12月に当時の王者、鈴木真彦を判定で下し悲願のRISE王座戴冠。兄の一貴と共にRISE史上初の兄弟王者に輝いた。今年5月には元ラジャダムナンスタジアム王者のヨーブアデーンにKO勝利。同8月には大森隆之介を下し、初防衛に成功した。 ONEデビューにあたり「(対戦したいのは)1番は今回の大会でメインに出場するコンペット選手ですね。コンペット選手に限らず、ONEで強いと言われている選手とチャンスがあれば、戦いたいと思います」と話しており、ONE2戦目以降の戦いへ期待はさらに高まった。