NZ中銀0.5ポイント利下げ、政策金利4.25%-2月も大幅な緩和示唆
(ブルームバーグ): ニュージーランド(NZ)準備銀行(中央銀行)は27日、政策金利であるオフィシャル・キャッシュレート(OCR)を4.75%から0.5ポイント引き下げ、4.25%にすると決定した。2会合連続で50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の利下げに動いた。
ブルームバーグが調査したエコノミストの大部分が0.5ポイントの利下げを予想していた。
NZ中銀は声明で、金融政策委員会(MPC)は「経済情勢が予想通りの展開になれば、来年初めにOCRの追加引き下げが可能と想定している」と説明した。一方、OCR平均が来年半ばまでに3.83%に低下するとの最新予測を示し、金融緩和のペースが緩やかになる可能性が示唆された。
インフレ率は2025年1-3月(第1四半期)の2%から同年7-9月(第3四半期)までに2.5%への加速が見込まれる。
オア総裁は金融政策発表後の会見で、「50bpは適切と感じられる。フォワード予測は来年2月の50bp追加利下げと整合的だ」と語った。同総裁によれば、75bpや25bpの利下げは今回検討されなかった。OCRが25年末までに中立水準近辺に達する見通しも明らかにした。
中銀の政策決定を受け、NZドルは対米ドルで一時0.7%上昇し、ウェリントン時間午後2時半(日本時間午前10時半)時点で1NZドル=0.5877米ドルで取引されたが、総裁発言で上げ幅を縮小した。
NZ中銀の声明の他の主な内容は次の通り。
原題:RBNZ Flags Another Big Cut After Second Half-Point Move、Kiwi Rises With Yields After RBNZ Signals Slower Rate Cuts、NZ Cuts Key Rate 50bp to 4.25%, as Seen by Most Economists(抜粋)
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Chris Bourke