「とうとうこの日が来た」今月18歳になった高校生の知事選“推しへの1票”に込めた思い 鹿児島
南日本放送
来月7日の投票日に向けて選挙戦がスタートした鹿児島知事選。立候補したのは、届け出順に、新人で元自民党県議の米丸麻希子さん(49)、新人で元看護師の樋之口里花さん(52)、現職で2期目を目指す塩田康一さん(58)の3人で、いずれも無所属です。 期日前投票すでに始まっていますが、4年前の前回、投票率は50%を割り込みました。特に若者の投票率が低迷する中、今月18歳になり、選挙権を得た高校3年生がいます。初めての1票に込めた思いを取材しました。 (北村さん)「高校3年生です。普段は県内の中高一貫校で生徒会長をしています」 鹿児島市の鹿児島修学館高校3年生で、生徒会長を務める北村祐理さん。今月7日、18歳の誕生日を迎えたばかりです。 17歳最後の日、鹿児島市で開かれたトークイベントで、若者の選挙離れについて同年代の参加者と考えました。 (参加者)「応援したいから入れるっていうのがまずはある」 (北村さん)「逆にいかないのは応援したい人がいないから?」 (参加者)「そうかも」 「若者の政治離れ」は投票率にも表れています。20歳以上だった選挙権年齢は2016年に18歳以上に引き下げられました。 前回の知事選の投票率を年代ごとでみると、18歳・19歳で投票した人の割合は33.77%。20歳から24歳までの29.17%に次いで低く、3人のうち2人が投票に行かなかった計算になります。 (北村さん)「なぜ投票に行かないのかというと、推しの候補、応援したい候補がいないから。投票しても変わらないという考えがある」 北村さんは、1票を投じたい「推しの候補がいない」ことが政治離れの要因の1つだと考えています。 (北村さん)「希望を持って臨んでいい。選挙は僕たちのそばにある友達のような存在だと思っている」 学校を終えると、北村さんには別の顔が…8歳のころから10年間、続けている日本舞踊です。 生徒会長に日本舞踊と、充実した高校生活を送っているように見えますが、学校での人間関係が上手く築けず、つい最近まで不登校を繰り返していました。