「とうとうこの日が来た」今月18歳になった高校生の知事選“推しへの1票”に込めた思い 鹿児島
(北村さん)「人間関係でトラブルがあると、目の前が真っ暗になるような経験を何回かしている。過呼吸みたいになることも」 そんな姿を見守ってきたのが、日本舞踊の師匠・宮田さんです。 (日本舞踊の師匠 宮田さん)「(落ち込む)周期があるよう。10年付き合っていると。春先とか。そういうときは声をかけて一緒に歩いたりしている」 北村さんが抱えてきた「社会での生きづらさ」。克服したいと考えていた時、ある夢が芽生えました。きっかけは、中学3年生の時に動画サイトで見た国会議員の対談。 政治家が自分の主張を熱く語る姿を見て心を打たれ、「自分の体験を社会に役立てたい」と、政治家を志すようになったといいます。 (北村さん)「本当に困っている人、本当に苦しんでる人のそばに立ち、ともに涙を流せる人っていうのが、政治家に求められる一つの力だと思う。自分もこの経験を伝えることで、誰かを勇気づけられたらいいと思う」 さっそく、街頭で道行く人にあいさつする“辻立ち”にもチャレンジしたといいます。 (北村さん)「1時間辻立ちをしたら、帰るときに足が曲がらなかったっていうのが、最初の“政治活動”」 (日本舞踊の師匠 宮田さん)「本当にこの子はずっとそう。昔からそう。何かしら“政治活動”している」 さらに…。 (北村さん)「『ここが不安 鹿児島県の未来』というテーマで考えてほしい」 北村さんは去年9月、同年代の仲間と悩みを語り合う「日本学生連盟」を立ち上げました。毎月1回、校則の見直しから学校生活の困りごとまで、自由に意見を交わします。 (高校3年生)「ほかの市から自転車通学になった。毎朝10キロくらい。バスがなくなったから不便」 (高校3年生)「将来、お金を稼いでいい暮らしができるためだけの学校になっている。窮屈な環境」 (北村さん)「(不登校を)克服できていない状況だが、同年代の皆さんと教育や学校について意見交換できて自分の考えも深まり、とてもありがたかった」