元ユナイテッドのウインガーがシーズン途中に引退を発表 きっかけは父親の死、今後はクラブ経営か
38歳だった
ポルトガルのエストレラ・ダ・アマドーラでプレイしていたFWナニが8日、38歳での引退を発表した。 [動画]引退を決意したと語るナニ 2005年にスポルティングCPでトップデビューしたナニはその後、2007年夏にマンチェスター・ユナイテッドに加入。実質的に13-14シーズンいっぱいまでユナイテッドでプレイし、その後はトルコ、スペイン、イタリア、アメリカなどのクラブを渡り歩いた。また、EURO2016ではポルトガル代表の一員として3得点を挙げ、優勝に貢献した。 今季は公式戦10試合に出場し1ゴールを記録していた。シーズン途中の引退発表となったが、ナニはSNSで3分ほどの動画を公開し、ファンに別れを告げた。 「さよならを言うときが来ました。プロ選手としてのキャリアを終えることにしました。素晴らしい旅でした。20年以上のキャリアのなかで、良いときも悪いときも私を助け、支え、多くの忘れられない思い出を与えてくれたすべての人に感謝します。心機一転、新たな目標と夢に集中するときです。またすぐ会いましょう!」 『THE Sun』によれば、決断の理由の1つは、父親が最近亡くなったことであるようだ。「私は子供たち、妻、母、兄弟、いとこ、叔父、叔母らとの時間を最大限に活用したい」と語っており、家族で過ごす時間をより大切にしたいとの思いがあるのだろう。 一方、ナニのセカンドキャリアにも注目が集まる。夏に4部リーグのSUシントレンセを投資家とともに買収しており、「何か面白いことをするチャンス」「自分が育った地域に近いことは私にとっても重要」と語っていた。1部リーグを目指すとも伝えられており、今後は本格的にクラブ経営に乗り出すのかもしれない。 ユナイテッドで輝きを放った元ポルトガル代表は、今後どんな形でサッカーと関わっていくのだろうか。
構成/ザ・ワールド編集部