「これまでいたチームとは違った」。ビビーが晩年に所属したヒート特有のルールを回想「毎週、体脂肪をチェックするなんて」<DUNKSHOOT>
ヒート特有の環境で、当時32歳を迎えていたビビーはプレーオフにも出場。20試合(すべて先発)で平均20.8分、3.7点を残すも、フィールドゴール成功率28.1%、3ポイント成功率25.8%に終わり、最終戦はプレー機会が与えられなかった。 その年、ヒートはイーストを勝ち上がってファイナルまで辿り着いたものの、ダーク・ノビツキー擁するダラス・マーベリックスに2勝4敗で敗退。優勝は翌年までお預けとなった。 パット・ライリー球団社長の下、選手たちのコンディションが厳しく管理されていたヒートでプレーしたビビーは、自身の引退が近づいていると感じたという。 「これまでにないことだったし、自分にとってベストな時でもなかった。あの時はもう、少しの時間しか試合でプレーしていなかった。そこで自分は引退する時なんだろうなと思った」 ビビーは翌2011-12シーズンをニューヨーク・ニックスでプレーし、39試合の出場で平均14.3分、2.6点、1.5リバウンド、2.1アシストを残してNBAキャリアを終えた。 もう少しキャリアの早い段階でヒートにいれば、もっといいパフォーマンスを発揮できたかもしれない。だが晩年に差し掛かったタイミング、しかも限られたプレータイムで、ベストコンディションをキープすることは難しかったようだ。 文●秋山裕之(フリーライター)
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