【電気・ガス代の補助金が再開! しかし、7月は電気代増】キッチンまわりの節電術! 電力料金値上げの対処法とは?
暑くなる季節を前に、電力料金の補助金がなくなりました。「昨年のような猛暑が来たらどうしよう」と思っても、エアコンを止めることは到底できません。 2024年6月21日、政府は8月より3ヶ月間の期間限定で電気・ガス料金の補助再開を突然発表しましたが、7月の値上がりは避けられないと思われます。そこで本記事で、体に優しい節電術を確認します。 ▼エアコンを「24時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 1ヶ月の電気代を試算
夏を乗り切る節電術
2024年3月、LNG(液化天然ガス)などの輸入価格の落ち着きを理由に、電気・ガス料金の補助の終了が発表されました。6月請求分で補助金は打ち切りなので、7月請求分の電気料金は大手電力会社すべてで値上がりする予定です。 東京電力の場合、平均的な家庭(従量電灯B・30A契約、使用電力量 260kWh)で前の月より392円値上がりして8930円となることを計算例として示しています。資源エネルギー庁は、「省エネポータルサイト」で実用的な節電方法を紹介しています。 例えば、夏に向けエアコンの節電術は以下のとおりです。 (1)ドア・窓の開閉は少なく (2)カーテンや簾(すだれ)などで日差しをカットする。不在時は昼間もカーテンを閉めておく (3)扇風機を併用 (4)室外機のまわりに物を置かない (5)フィルターを月に1回か2回清掃 さらに、大手空調機メーカーのホームページでは上記のほかに、日よけで室外機を直射日光から守ることなどのアドバイスが記載されています。 また運転中については、以下の3つが効率的な使い方だそうです。 (1)冷房時は微風や弱風ではなく自動運転に風量設定する (2)風の向きは上向きまたは水平方向にする (3)短時間ならこまめにスイッチを入切せずに、つけっぱなしにする
段取りから始める節電と“おいしい料理”の工夫
猛暑を考えるとエアコン代が気になりますが、今回はキッチンまわりでできる節電についても深掘りします。 料理して火(ガスや電気)を使うと、室温が上がりエアコンの効率が下がりますし、そもそもキッチンは冷房が効きにくいので、「なるべく時短料理などで工夫できないか?」というのが本音です。 キッチンで使われる冷蔵庫や炊飯器などの節電については、先の省エネポータルサイトにも記載があります。例えば、冷蔵庫は開閉回数を減らし庫内は詰め込みを避けること、炊飯器は保温機能を使うよりも、電子レンジで温め直すほうがよいこともあげられています。 調理について何か妙案がほしいと思い、知人の料理研究家にアドバイスを求めました。開口一番彼女が発したのは「お料理は段取りが重要」のひと言です。 時短を考えると、同時進行で調理することになります。同じ食材でも切り方を変えることや、一つのお鍋で順番に、あるいは同時に調理して複数のメニューに生かすことなどは、簡単なようで難しく“段取り”が大事です。 時短料理ではレンジを使うのが、やはりお勧めです。時短料理は人気があるので、書籍やネットで簡単にレシピを得ることができます。また、100円均一などでも手に入るプラスチック製の「レンジ用蒸し器」などは秀逸です。 肉まんの温め直しや温野菜サラダなどの調理に使っている方は多いとのことです。“持っている人が多い”と聞いて、知らなかった私は反省しました。100円均一は便利用品の宝庫なので、ほかにも時短グッズが見つかりそうです。 この蒸し器を使って「夏休みに子どもと一緒に楽しめるのでは」と提案があったのは、ライスペーパーを使った料理です。料理教室で好評だったのは“えび蒸し餃子”だったそうですが、いろいろな食材を包むことでバリエーションは広がります。冷蔵庫にある残り物の食材でOKなので、節約にもなるかもしれません。 ライスペーパーを4等分にして使えば扱いやすく、子どもも好きな食材を包んで喜んでお手伝いしてもらえそうです。また生で食べられるので、チョコレートやフルーツなどを包めばスイーツにもなります。 今回は、キッチンまわりから節電を考えることがテーマでした。今後の補助金についても目が離せませんが、食材を生かすアイデアを教えてもらえたことは幸運でした。おかげでこの夏を“おいしく”乗り切れそうです。 出典 東京電力エナジーパートナー 燃料費調整のお知らせ(2024年8月分) 経済産業省 資源エネルギー庁 省エネポータルサイト 無理のない省エネ節約 執筆者:宮﨑真紀子 ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者、相続診断士
ファイナンシャルフィールド編集部