【北川景子】家族に関するマイルールとは? 「子供扱いせずに、しっかりと説明するようにしています」
お子さんへの読み聞かせにも変化が
――今回の朗読のお仕事を通して、お子さんに読み聞かせをする際の変化などはありましたか。 北川:「気づき」が多かったかもしれません。子供に読み聞かせをする時は、キャラクターに合わせて声の雰囲気を変えますよね。お母さんなら優しく、子どもならかわいく、というふうに。朗読もそれと同じなんですが、聞かせる相手が自分の子供なら思い切ってできるんですけど、たくさんの方が聞くと思うと急に“ちゃんとしなくちゃ”という気持ちになってしまって。でも、レコーディングの初日の夜、子供に絵本を読み聞かせる時、いつもより楽しかったんですよね。その時、「これでいいじゃん!」みたいな気持ちになって。Audibleを聴く方にも「親に読み聞かせてもらっていた時のような楽しさの記憶」があるんじゃないか。聴いた当時の情景がセットになっていたりするのかな……と感じて。私にとって「本」や「音楽」がそうです、出合った時の情景を思い出す。だから「誰かの人生の一部になる読み聞かせって、いいな」と思いました。そこから、「朗読で誰かに届けたい、響いてほしい」と思うようになった気がします。 ――朗読の楽しさやよさに気づいたきっかけは、ご家庭でだったのですね。 北川:ええ。ただ、レコーディングをした日は5~6時間しゃべりっぱなしになるので、声が疲れているんです。帰宅してガラガラ声で、「今日は短めな絵本だとうれしいな~」と子供に逆リクエストをしていました(笑)。でも、次の日がレコーディングだという夜にも、「もう1冊読んで!」という注文があって(笑)! 朗読を乗り越えた今は、「もう1冊!」を何回ループされても怖くないくらいには成長しました。
北川さんの家族に関するマイルール
ーーところで北川さん、ご家庭に関するマイルールはありますか? 北川:「できる限り家族と一緒に過ごすこと」ですね。私も夫もお互いに、家族との交流を大切にしてきました。なので、子供が生まれてからは、子供と過ごす時間をすごく大事にしています。子供の人となりを知ることができるし、後々思い出にもなるでしょう? と言っても共働きなので、全員で過ごせる時間をどう捻出するかはいつも気にしています。夫も意識してくれていますが、家族が一緒に過ごせる時間って、どうしても限りがあるじゃないですか。思うように予定が組めなかった場合は、子供扱いせずに、しっかりと説明するようにしています。 ーー具体的にはどのようなことでしょうか。 北川:たとえば仕事で帰りが遅くなる場合。「ママは今日、大事な仕事で遅くなるけど、パパが先に帰ってくるからパパといい子にしててね」と言うんです。「仕事というワードがまだ分からないんじゃないか」「どう説明したらいいんだろう」と夫と話し合いながら、あいまいに説明するのはよくないという結論に至りました。だから、中途半端に言葉を濁さない。「お仕事に行くことはすごく大事なことだ」と伝えます。「あなたたちが生まれるずっと前から、ママがずっと大切に続けてきていることだから出かけるよ。でもパパはいるよ」。そんなふうに伝えて、どっちかが絶対家にいるようにしています。「今日はパパがお仕事で地方にいる」とか「出張」だとか、そういうのも全部伝えます。そうすると、子供って分かるようになるんですよ、「自分を置いていったわけじゃない」「パパが出張ってことは、ママはいるんだ」という感じで。そんなふうにわが家のルーティンにしていって、子供が寂しくないようにしたいなとかはやっていますね。