3年で投資信託1千万円→880万円の人も…新NISAで高まる投資熱 第3子出産控える一家のリスク許容度は
冨士中学校の山村伸人校長: 「お金を増やすのも一つですけど、自分なりの視点を持って分析しながら行動を起こすっていうことについては、 実際社会に出るとそういう場面がありますので大切にしてほしい」
■投資信託の1000万円が880万円に…「落ち込みすぎて笑った」
「明るい未来のために投資を」といった声が高まっているが、『バブル』を経験した世代からは、“冷ややかな声”も聞こえてくる。 女性(80代): 「リスクはあるでしょ。変動があるでしょ。元本割れしたら嫌だから。安定したので普通の預金をしています」 主婦(70代): 「(投資は)分からないからやらないです。よく分からないのに投資をするのが、ちょっと」 高齢者からは、投資のリスクを指摘する意見が多く聞かれた。
“現役世代”でも警鐘を鳴らす人もいる。 愛知県の三河地方に住む自営業の40代男性は、3年前に投資信 託を1000万円分購入した。金融機関からはローリスクの商品として勧められたというが、その後、元本割れの状況になってしまった。 男性: 「なんかもう楽して稼げるんじゃないっていうだけの思いで、勉強もせずにチャレンジして…」
男性: 「880万になって戻ってきたよと。叫びましたよ。叫びました。一緒にスタッフもいたので 僕が落ち込みすぎて笑っていましたもん。勢いで始めちゃったり、人に言われたことをのっかったりすると、考える力がなくなる。そこはね、反省かなと思っています。『これくらいですんでよかったな』という教訓にして、これからはしっかり勉強してしっかり勉強してコツコツやっていくのが一番いいのかなと」
今後は、一攫千金を狙わず、なるべくリスクの低い銘柄を選んで投資するつもりだという。 専門家も「投資は損をする可能性がある」という認識が必要だと話す。
経済アナリスト 森永康平さん: 「この10年ぐらいが株式投資のキャリアの人たちっていうのは、本当の下落局面というものを見たことはないんですね。リーマンショックみたいな。やれば必ず儲かるとかやれば資産増えるよねってそれぐらいの認識でやると、大きな急落が来た時に想定していなかったという話になってきそうな危機感はある。まず、生活を切り詰めてまでやるようなものではないと思いますし、やったとしても、いわゆる余剰資金のうちでやりましょうねと」 2024年2月19日放送