“身近なマイノリティー” 左利きの苦悩とは? “左用”グッズで気付くこと…新たな発見も
並んでいるのは、注ぎ口が逆方向についた急須や、どちらの手でも使うことができるレードルなど、約200点の左利きに優しいアイテム。 「左ききの道具店」は普段はネット販売がメインですが、「レフト」にかけた2月10日の「左利きグッズの日」に合わせ、期間限定で大阪市の阪神梅田本店に出店していました。(イベントは終了しています) 中には、次のようなユニークなものまでありました。 左ききの道具店 加藤礼店長 「一般的なトランプだと左上と右下に数字とマークが入っている。左手で広げていくと、数字とマークがない角が上に出てきて、見づらい」
左ききの道具店 加藤礼店長 「この葉っぱの形のトランプだと、どちらの手で開いてもよく見える」
1つ見つけることすら大変な左利き用アイテムを集めることで、選ぶ楽しさを感じてほしいといいます。 お客さんは左利きばかり、かと思いきや、家族や恋人が左利きというお客さんも。 客 「生粋の右」 「右利きでございます。娘が左利きなので立ち寄りました」
こちらの二人組は、左利きと右利きのお友達同士。 右利きさん 「定規とか(左右)関係なさそう」 左利きさん 「定規めちゃめちゃ関係あるよ!」 興味を示していたのは、両側に数字が書かれた定規です。
左利きの場合、左に向かって線を引くため、一般的な定規だと目盛りを逆から読むことになるのです。そのため、左利き用に右側から目盛りがふられています。 右利きさん 「そっか。私が右手でこうしてたら、やりづらいってことだよね」 右利きのお客さんも、左利きの苦労を知る機会になっているようです。
■他の人の気持ちを知るきっかけに…
利き手に関する情報発信などを行う「日本左利き協会」の大路直哉さんによると「左利きグッズの普及も大事ですが、よりバリアフリーの世の中を目指すためには、どちらの利き手でも使える“ユニバーサルデザイン”の商品を増やしていく必要がある」といいます 少し意識してみることで、他の人の気持ちを知ることができるかもしれません。