令和のいま、夏の風物詩「うなぎ&お中元」伝統文化をたしなむ人は減っている?【8月5日は土用の丑の日】
【8月5日は土用の丑の日】うなぎを食べる人はどのくらい?
次いで、土用の丑の日にうなぎを食べる人は、どれくらいいるのでしょうか。年代別でも確認していきましょう。 全体で見ると、「毎年必ず食べる」人が14.0%、「ほとんど毎年食べる」人が22.7%となりました。逆に、食べない人(ほとんど食べない、全く食べない人の合計)は31.9%。 「食べる」人、「時々食べる」人、「食べない」人でおおよそ、それぞれ3分の1ずつといえるでしょう。 世代間のギャップは、そこまで大きくはないようですが、20歳代以下の「食べる」人の割合と、60歳代以上の「食べる人」の割合はそれぞれ25.0%・39.3%と、約1.6倍の差があります。 年齢が上がれば上がるほど、伝統や文化を意識するようになるようですね。
夏の風物詩 その2「お中元」とは?
次はお中元について。そもそも、お中元とは何のことで、なぜギフトを送るようになったのでしょうか。 お中元の発祥には諸説ありますが、中国の旧暦に由来する説が有力なようです。 道教の3人の神様の誕生日が上元(1月15日)、中元(7月15日)、下元(10月15日)とされており、中元に誕生日を迎える神様は、人の罪を許してくれる神様であると言い伝えがされ、贖罪として、人々が彼らの近隣の人に贈り物をしたというものです。 筆者もアルバイト先の店舗のオーナーさんから贈り物を頂き、こちらも贈り返すという儀礼を行いました。 一方で虚礼廃止ということで、企業間のお中元・お歳暮のやり取りは減っているようです。 個人的にも、筆者の幼少期はお中元やお歳暮でタオルなどが自宅に贈られてきていた記憶がありますが、最近ではめっきり減っています。 現状はどうなっているのでしょうか。調査概要から結果を見ていきましょう。 ●調査概要 ・地域:全国 ・調査方法:QIQUMOによるアンケート調査 ・調査人数:450人 ・調査時期:2024年6月
お中元やサマーギフトを送らない人は何割?
お中元・サマーギフトを送らない人はどのくらいいるのでしょうか。 ・どちらも贈る:10.9% ・お中元のみ:14.4% ・サマーギフトのみ:2.9% ・どちらも贈らない:71.8% なんと、71.8%の人がサマーギフト・お中元どちらも贈らないと回答しました。 どちらも贈ると回答した人の約7倍に。どちらかのみを贈る人で見ると、お中元のほうがサマーギフトより圧倒的に多いようです。 では、贈らない人はどうして贈らないのでしょうか。 ●お中元やサマーギフトを贈らない人はどうして贈らない? お中元等を贈らない理由として、最も多い理由は何でしょうか。 「贈りたい相手がいない」が38%前後でトップに。次いで、「贈る文化が無い」「面倒」と続きます。 働く世代を対象に行った結果なので、「贈りたい相手がいない」ということは、人間関係の希薄化を象徴している事柄かもしれませんね。 次いで、年代別に贈る人・贈らない人を確認していきましょう。 ●【年代別】お中元やサマーギフトを贈る人は? お中元やサマーギフトを贈る・贈らないに関して、年代別にギャップはあるのでしょうか。 お中元を贈る人に関しては、年代別には殆ど差が見受けられません。 サマーギフトを贈る人に関しては、はっきりと差が出ており、年代が上がるほど、贈らなくなっていくようです。 上記の表を参照すると、「贈る文化がない」「作法がわからない」中年以上の世代が多いからといえるでしょう。 個人的に、20歳代が最も贈る割合が高いという点は意外でした。