令和のいま、夏の風物詩「うなぎ&お中元」伝統文化をたしなむ人は減っている?【8月5日は土用の丑の日】
夏の風物詩 その1「土用の丑の日」とは?
さて、本題に入る前に、言葉の意味を確認してみましょう。 筆者は10歳頃まで「土曜」の「牛」の日だと思っており、牛を土曜日に食べることだと真剣に思っていましたが、そうではないようです(笑)。 「土用」とは四立(しりゅう)、すなわち「立春・立夏・立秋・立冬」の直前約18日間のこと。そこに、十二支の「丑」が重なる日が「土用の丑の日」と呼ばれます。 つまり、春夏秋冬、一年中「土用の丑の日」は存在するということになりますね。 季節の変わり目は体調を崩しやすい時期。そこに滋養のあるうなぎを食べるという習慣が広まっていったのでしょうか。 うなぎを食べるようになった理由については諸説ありますが、本来冬が旬のうなぎが夏に売れず、困っていたうなぎ屋さんに対する平賀源内のアドバイスによるものだという説が有力のようです。 では、前提確認が済んだところで、調査結果に入っていきましょう。 ●調査概要 ・調査期間:2024年6月25日~26日 ・調査対象:mitorizの消費者購買行動データサービス「Point of Buy®」の登録会員(POB会員) ・POB会員(平均年齢50.5歳) ・調査方法:インターネットによる自社調査(有効回答数:3,007件)
【8月5日は土用の丑の日】みんなは「うなぎ、好き?嫌い?」
まずはじめに、同調査より、どのくらいの人がうなぎを食べることができ、好きなのかを見ていきましょう。 全体の約9割にあたる、86.7%の人が「食べられる」と回答しました。 では、食べられると回答した人に、好き度合いを尋ねてみたところ、86.2%の人が「好き」「どちらかといえば好き」と回答しました。 ●うなぎの好き度合いの詳細 ・好き:68.6% ・どちらかといえば好き:17.6% ・普通:11.9% ・どちらかといえば嫌い:1.6% ・嫌い:0.3% 筆者は「普通」の11.9%に属する人間といえそうです。進んでは食べないですが、食べようと言われたら食べる、そういった人間です。