食通の京都人が太鼓判!「1万円前後で楽しめる和食の名店」3軒
京都在住の情報通の方たちが太鼓判を押すお店をシチュエーション別に教えていただきました。1万円前後で楽しめる、京都人おすすめの和食店をご紹介します。
「『京旬いちえ』は、手ごろな価格帯なのにどれもきちんとおいしい」 ー佐々木まなびさん[「雨柳デザイン事務所」代表]
御所南で開業して15年、地元京都人に愛される和食店です。祇園の割烹などで修業を積み、2003年に独立してバーや居酒屋などを立ち上げた店主の小谷昇平さんの豊富な経験が要です。 「地野菜やブランド豚など食材の持ち味を大切にした和食を存分に味わっていただきたい」と言います。その言葉通り、九条ねぎと丹波しめじのおひたしや錦雲豚(きんうんとん)のクレープ包みなど、いずれもお値打ち価格で分量もたっぷり。 昼は、インドカレーをベースにしたスパイスカレー専門店に。脂分を控えた本格カレーに魅せられ、夜の締めに注文する人も多いそうです。 【おすすめメモ】 きちんと丁寧に作られたおいしい料理が、手ごろにいただける幸せ。烏丸御池など繁華街からもすぐの夷川通にあり、急に思い立って外食に出るときなどに重宝します。ご主人の温かな人柄も人気の理由。 <写真>錦雲豚のクレープ包み1,800円(手前・2名分)と、九条ねぎと丹波しめじのおひたし900円。
【京旬いちえ[御所南]】 京都府京都市中京区夷川通高倉東入ル百足屋町146 営業時間/11時~14時(カレーランチ)、17時30分~22時(L.O.) 定休日/日曜、ランチは不定休 料金/昼チキンカレー900円~、夜6,100円~、アラカルトあり
「『四季なか村』ではコースでも7,480円からと良心的」 ー小宮理実さん[料理家]
北山の「乃し」や「祇園なん波」など京都の人気店で経験を積んだ中村真規さんが営む和食店。三重県の実家で作る大根や白菜など有機野菜を生かし、滋味溢れる料理に仕立てます。昼は5~7品、夜は7~8品の季節のお料理と水物、和菓子というコース。 冬は造りや白味噌椀、かぶら蒸しなど温かな料理、季節の炊き込みご飯と充実の内容です。なかでもリクエストが多いのが、鯛と大根、からすみの土鍋ご飯。みずみずしい大根がとろりとしてご飯に馴染み、お代わりしたくなるおいしさ。 昼は3,850円~とお手ごろ価格で、季節ごとに訪ねたくなります。 【おすすめメモ】 気さくなご主人のお人柄や、優しい味わいのお料理に惹かれて通っています。昼、夜ともに季節ごとに内容も変わるので、毎回、今日はどんな料理をいただけるだろうかと楽しみになります。 <写真>小かぶと雲子、車海老の白味噌椀(手前)と鯛と大根とからすみのご飯は、夜11,000円のおまかせの品。