「3人に1人が持っている時代が来るかもしれない」受験者数が急増…ITの基礎知識を証明できる"資格の名前"
■3人に1人が「ITパスポート」を持つ時代になるかもしれない ITパスポートは2010年に始まった比較的新しい資格で、初年度の受験者数はわずか1万7000人程度だったが、2023年の受験者数は約30万人と劇的に増えている。 特にこの3年の受験者数の伸びはすさまじく、2018年の10.7万人、2019年の11.8万人、2020年の14.7万人、2021年の24.4万人、2022年の25.3万人、2023年が29.8万人となっている。 そして特徴的なのは、社会人受験者数のうち82%が非IT系企業に在籍していることだ。 30万人の受験が10年続けば300万人、20年で600万人、30年で900万人になり、実は既に累計の受験者数は約170万人になっている。 日本の就業者は約7000万人で、そのうち約4割の2800万人がホワイトカラーと言われており、いずれホワイトカラーの3人に1人以上がITパスポートを保有している時代が来るかもしれない。 合格率は50%前後と簡単な資格ではないが、これからの社会を考えれば、ITパスポートくらい取っておこうよ、というのが私からの提案だ。 ---------- 宗 健(そう・たけし) 麗澤大学工学部教授 博士(社会工学・筑波大学)・ITストラテジスト。1965年北九州市生まれ。九州工業大学機械工学科卒業後、リクルート入社。通信事業のエンジニア・マネジャ、ISIZE住宅情報・FoRent.jp編集長等を経て、リクルートフォレントインシュアを設立し代表取締役社長に就任。リクルート住まい研究所長、大東建託賃貸未来研究所長・AI-DXラボ所長を経て、23年4月より麗澤大学教授、AI・ビジネス研究センター長。専門分野は都市計画・組織マネジメント・システム開発。 ----------
麗澤大学工学部教授 宗 健