MUFGで銀証連携違反、兼業規制撤廃から16年-改めて原点問われる
銀行業界に詳しい東洋大学の野崎浩成教授は、日本企業がグローバルに展開するためには、競争力の観点から法人向け事業のFW規制は撤廃すべきだとの立場だ。その一方でMUFGについて「もう一度、内部管理体制を適正に見直す必要がある」と述べている。
07年に、FW規制を緩和すべきだとした金融審議会の提言は、緩和後には「自己責任に基づく内部統制の重要性が高まる中、業務運営に当たり、これまで以上に厳しい規律付けが求められることを肝に銘じるべきだ」とくぎを刺した。金融機関には利益追求だけでなく、顧客との信頼構築にかける姿勢が改めて問われている。
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Hideki Suzuki, Takashi Nakamichi