【買えない人は閲覧注意】ルアマガ編集長はなぜ22イグジストを4台も買ったのか?バス釣りスピニングリール論争に終止符が打たれる!?
イグジストLTとイグジストSFどっちがいいのか?
――ということは、持っているイグジストは、LT2台とSFが1台ということですね。正直、どっちがいいとかって、ありますか? フルカワ「20gの差がありますからね。軽さで得られるメリットは基本的にSFのほうが上回っているといっていいと思います。感度や操作感の向上、キャストやシェイクのやりやすさなどですね。振り抜けの良さによる飛距離アップはまだ実感できていませんが…」 ――LTが優れている部分もやはりある? フルカワ「ことバス釣りのみで考えるとSFだけでも事足りるといってしまえるかもしれません。でも使い比べてみるとやっぱり見えてくるものがありますね。例えばノイズのない巻き感、みたいなものはLTのが上回っていますね。これはSFではオミットされてしまっているメインシャフト部のボールベアリングによるもののようです」 ――LTでは『エアドライブシャフト』、SFはその前モデル相当の『リニアシャフト』ということですね。 フルカワ「それからこれは好みの問題もあるのですが、ドラグの効きの幅が気になります。SFはマックス3kg、LTはマックス5kgです。もちろん最大値が違うことで、LTであればパワーフィネスもできたり、みたいなメリットもあるのですが、SFはドラグMAXが低いのでノブをLTと同じだけ回したときの変化が小さいんですよね。つまりファイトしながらドラグを締めたり緩めたりがやりにくいんです。事前にドラグをしっかり決めてATDを活かしたい人や、指ドラグを駆使する人はそのままのSFでもいいと思います。ファイト中にクイックにドラグの効きを変えたいひとはLTがいいかもしれません。自分の場合はすべてSLPWのクイックドラグノブをいれてますけどね」 ――なるほど。 フルカワ「それから剛性感ですね。これはもちろんしょうがないところではあるのですが、SFはLTのときに感じた無限のタフネス、みたいなものは感じられませんね。といっても特別華奢な印象があるわけではないです。というか、LTモデルが異様に強すぎるんですよ(笑)。まぁLTのほうがドラグ力が強かったり高負荷もやりやすいと考えると、懐は広いなって感じです」 ――具体的にはどんな釣りに使い分けてるかんじですか? フルカワ「そうですね。SFはULのスピニングと組み合わせて使います。とにかく軽いリールですから、その利点を活かすためにも軽いロッドで繊細な釣りをするのがベスト。PE0.3号+フロロリーダー1~1.2号を組み合わせて、フィッシュローラーマイクロやベビーライクのホバストといったマイクロベイト系からライトリグ全般までで使っています」 ――LTはいかがでしょうか? フルカワ「ロッドでいうとフィネス用のULからパワーフィネス用のHクラスまで用途に応じて使い分けます。釣り的にはシンカーを使うライトリグ全般からサカマタシャッド5インチのパワーミドスト、シャッドやメタル系の釣りなんかにも使っています」 ――フィネス特化ならSF、スピニングリールの釣り全般はLTという感じですね。 フルカワ「LTは釣りの幅が広いので、今は替えスプールがほしいです。SLPWから出ているものはイグジストのフルメタル感が薄まってしまうので、ぜひ通常スプールと同じものを一般販売して欲しいです(笑)」
釣りのスタイルを変えたイグジスト
――約1年、イグジストを使ってみていかがですか? フルカワ「とにかく使っていたくなる道具なんですよ。変な話、家に帰ったら触りたくなる(笑)。当然釣り場も同様です。スピニングタックルを持っていかない日がなくなりましたし、気がつくとフィネスが得意になっていました。ラインが過剰に出てしまったりといったトラブルも皆無。ハイエンドだからこその信頼感もあるしビジュアルも見飽きない。むしろ使うことへの高揚感すらありますからね。10年後も使っていたい。そう思えるリールですね」