アイルランド、連立与党が政権維持見通し 各国の「与党苦戦」に逆行
アイルランドで11月29日に下院(任期5年)の総選挙があった。開票が続いているが、12月1日夜までに大勢が判明し、ともに中道右派の連立与党、統一アイルランド党(FG)と共和党(FF)が今後も政権を担う公算が大きくなった。 投票率は59.7%。定数は前回2020年から14増の174議席。大型選挙が相次いだ今年は各国で与党の苦戦が目立ったが、比較的経済が安定しているアイルランドでは、同様の現象は起きなかった。 公共放送RTEによると、2日午前6時半(日本時間午後3時半)時点で全議席の9割強にあたる162議席が確定した。ハリス首相率いるFGは36議席(解散前32)、マーティン副首相のFFは43議席(同36)。同じく連立を組んでいた緑の党(同12)は大きく議席を減らす見通しだが、FGとFFは今後、政策の近い無所属の議員らと交渉し、議会で主導権を握ることをめざすとみられる。
朝日新聞社