50代は今が「ものを手放す」チャンス。持ち物リセットして新年を軽やかに迎える
2:3つの見直しポイント
リセットを効率的に進めるために、まずは全体量を把握しやすい3つのカテゴリーから始めましょう。年末年始の行事に合わせて進めることがおすすめです。
●衣類
外出着を着ることが多いこのタイミングで、ワードローブ全体を見直します。「好きではない」「体に合わない」「ほとんど出番がない」服を手放し、新年をお気に入りの服だけで迎える準備を。1年以上着ていない服は手放す候補です。 下着やソックスも見直して、必要なら新しいものと入れ替えてください。
●キッチン用品
年末年始の調理や大掃除のタイミングで、キッチンを整理しましょう。とくに大人数向けの食器や使わない調理器具は見直しのチャンス。高齢になってくると、重い食器やツールより軽いものの方が重宝します。私は最近、植物資源の樹脂を使った軽い食器をメインで使っています。
●書籍や雑誌
新年の飾りもののためのスペースをつくることを意識して、読み終わった本や古い雑誌を整理しましょう。お気に入りの本だけを残し、必要に応じてデジタル化や図書館への寄付を検討してください。フォントの大きさを変えられる電子書籍は老眼の強い味方です。
3:リセットを成功させるコツ
50代以降の持ち物リセットは、「捨てる」よりも「選ぶ」という意識をもつことが大切です。持ち物を減らすこと自体が目的ではなく、これからの自分を支えてくれるものを選びます。以下のポイントを念頭に置いて選びましょう。
●ライフステージの変化に対応する
50代以降、生活の優先順位が変わる時期です。それに合わせて、使わなくなったものや今後の自分にはいらないものを手放しましょう。
●持ち物が暮らしに与える影響を最小限に
ものが多いと管理に時間やエネルギーが必要になります。人生の後半は、今まで以上に時間が重要。不用品の管理に時間を使わない道を選びましょう。
●これからの人生を楽しむ
今後の生活が、自分らしく楽しくなると感じるものを選びましょう。たとえば、私は文房具が好きで筆記具をたくさんもっていましたが、50歳を機に、集めることではなく、それぞれを使いきる生活にシフトしました。その方が自分らしく、使いきることに喜びを感じるようになったからです。 50代の年末年始は、未来を見つめ直し、暮らしを整える貴重な機会です。この記事で紹介した方法を参考に、まずは気になるカテゴリーから始めてみてください。これから使いたいものを選びながら、新しい年、そして第2の人生を、よりスッキリと軽やかに迎えましょう。
筆子