最優秀賞に三行さんら 中学生人権作文コン三重県大会 津で表彰
【津】第43回全国中学生人権作文コンテスト三重県大会(津地方法務局と県人権擁護委員連合会主催、伊勢新聞社など後援)が7日、津市桜橋の県教育文化会館であった。最優秀賞に選ばれた三行穂乃芽さん(14)=津市立東橋内中2年=、今井彩葉さん(13)=四日市市立内部中1年=、キット・アンジェリナさん(13)=津市立東橋内中2年=ら11人を表彰した。 人権尊重の重要性に理解を深め豊かな人権感覚を身につけてもらおうと昭和56年から実施している。今回は県内の中学校149校から3万3890点の応募があった。 津地方法務局の坂佳恭局長は「この機会にさまざまな人権問題を自分の事ととして考え、行動を取るきっかけにして」とあいさつ。坂局長らが最優秀賞と優秀賞の出席者に表彰状を手渡した。 最優秀賞3作品の朗読もあり、うち津地方法務局長賞の三行さんは、難病を患う自身の父親が、人権学習の講演で初めて苦しみや心の葛藤を話したことに触れ、絶望の父を救った母親の言葉や、難病患者と家族らを支援する団体での両親の活動を紹介した。 その上で「障がいとは人の中にあるものではなく社会の中にあるもの」「社会が変われば障がい者も健常者と同じように自由に生きることができる」として「父がそうであったように、困難に直面しても希望を捨てずに生きていくことができる社会を築いていきましょう」と呼びかけた。