夏に流行「手足口病」が今も患者多数 そのワケを医師に聞くと
テレQ(TVQ九州放送)
夏の感染症といわれる「手足口病」が子どもを中心に、冬を迎えようとする今も流行しています。福岡県内では6月から22週連続で警報レベルとなっていて、これは過去18年間で最長です。福岡市東区の小児科では、手足口病を発症し、口の中のできものの痛みを訴える子どもの姿が見られました。 植山医師 「ベロにできものができているから痛いね」 手足口病は主に乳幼児にみられるウイルス性の感染症で、手足や口の中に発疹ができるほか、発熱などの症状があるということです。 植山医師 「ピーク時は来る人来る人みんな手足口病みたいな感じで、保育園の先生も見慣れてくるぐらい。本来だったら今の時期は見かけない疾患だが、今でもパラパラと患者が来る」 本来、手足口病が流行するのは6月から8月の夏にかけて。しかし今年は流行が 長期化する異例の事態となっています。福岡県内の手足口病の感染者を1医療機関の平均で見ると、今年4月に増加が始まり、8月に一旦落ちついたものの再び急増。22週に渡って警報レベルが続いています。手足口病はもともと夏に流行する感染症。なぜ春から秋の長期にわたって感染が続いているのでしょうか。 植山医師 「コロナ禍に感染症に触れていなかったので、免疫が落ちていてなりやすい状態であったことと、秋になってもまだまだ20度超え20度後半の日が続いているのでなかなかウイルスがいなくならないのではないかと想定している」 今年は手足口病のほかにも患者が増えている感染症があるといいます。 植山医師 「マイコプラズマという微生物による気管支炎・肺炎が非常に多くて、歩く肺炎と言われているぐらいですから、最初は重篤化しないので肺炎でも結構元気に動き回るので人と接触してじんわりうつっていくという印象ですね」 さらにこれから冬にかけて感染拡大が懸念されるのがインフルエンザ。きょうの発表によりますと、インフルエンザの感染者は11月10日までの1週間で1医療機関あたり1.96人と、流行開始の目安となる1.0人を上回っています。県は感染予防のための手洗いとうがい、気になる症状がある場合はマスクをするなど基本的な対策の徹底を呼び掛けています。
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