決勝〝前哨戦〟台湾戦に勝利も、侍ジャパンの西武・古賀悠斗の表情が晴れない理由【プレミア12】
◆プレミア12 2次リーグ 日本9―6台湾(23日、東京ドーム) 2019年大会に続く連覇を目指す野球日本代表「侍ジャパン」が、台湾を破って大会史上初の〝全勝V〟に王手をかけた。古賀悠斗捕手(西武)は今大会初めてのスタメンマスクをかぶりフル出場。翌24日には同じ相手と優勝をかけて戦う、異例の日程の中で勝利に貢献した。 ■侍主砲がモデル妻と〝新婚2ショット〟【写真】 ところが、試合後の古賀の表情は晴れない。計6失点。台湾で行われた1次リーグでは1失点だっただけに「3点以内には抑えたかった」と明かす。翌日の決勝に向け「しっかり抑えて決勝につなげたかった。僕もスタメンを聞いた時に、決勝のことをイメージしながらリードしないとと思っていたが、難しかった」と率直な感想を口にした。 台湾打線の印象については「得点シーンでは一気にガンガンガンって来る、勢いを感じる。低めの球もなかなか振らない場面もあり、バッターカウントの時にはしっかりと振ってくる。簡単に三振しない」と強打の相手を振り返る。苦しみながらリードを行うと同時に、強く感じたことは台湾代表の対日本に対する勝利のモチベーションだ。「絶対日本に勝つ、プラス優勝するという強い気持ちが伝わった」と精神面の強さも警戒する。 その上で古賀は「うまくリードしてあげられなくて、こういう展開になっちゃった。僕としては台湾側を勢いづかせず、決勝に臨みたかった思いがあった。その辺の悔しさがある」と言う。連覇に向けて相手を勢いづけさせることは避けたかった。先を見据えていたからこそ、勝利にも、古賀の表情に笑顔がない理由だった。 決勝は24日に東京ドームで行われる。
◆井端ジャパンの国際試合成績
▼カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ 23年11月16日 4〇0 台湾 17日 2〇1 韓国 18日 10〇0 オーストラリア 19日 4〇3 韓国 ▼カーネクスト 侍ジャパンシリーズ 24年 3月6日 5〇0 欧州代表 7日 2〇0 欧州代表 ▼ラグザス 侍ジャパンシリーズ 11月 9日 7〇1 チェコ 10日 9〇0 チェコ ▼WBSCプレミア12 11月13日 9〇3 オーストラリア 15日 6〇3 韓国 16日 3〇1 台湾 17日 7〇6 キューバ 18日 11〇3 ドミニカ共和国 21日 9〇1 米国 22日 9〇6 ベネズエラ 23日 9〇6 台湾
西日本新聞社