小4の娘の「夏休み、みんなハワイ行くんだって!」の発言に青ざめた40代夫婦。みんなそんなに“裕福”なんでしょうか? 40代の貯蓄額とハワイ旅行の費用を確認
終業式から帰ってきた小4の娘が「夏休み、クラスのみんなハワイ行くんだって!」とうらやましそうに言うので、思わず青ざめました。円安、物価高……今やどこの家計も疲弊しているのが普通だと思っていたのに、「みんな」がハワイに行けるほど周りの家庭は裕福なのでしょうか。 本記事では、40代の二人以上世帯の平均貯蓄額から夏休みの旅行費用を調査し、クラスのみんなが家族でハワイ旅行に行くことは現実的なのかについて検証します。 ▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
40代ファミリー世帯の貯蓄額は?
金融広報中央委員会の令和5年の家計の金融行動に関する世論調査によると、世帯主が40代で金融資産非保有する二人以上世帯の場合、現在保有している預貯金残高の平均額は約230万円です。 しかし、銀行に預けるだけでなく、株や投資信託などに取り組む家庭もあるでしょう。そこで、銀行預金に加えて投資なども含めた金融資産の保有額で見てみると、平均が約890万円、中央値は220万円です。家庭によって金融資産の保有額に大きな差があることが分かります。
ファミリー世帯における夏休み旅行の費用は?
JTBが発表している「2024年夏休み(7月15日~8月31日)の旅行動向」のデータ(1泊以上の日本人の旅行についてのレポート)によると、夏休みの国内旅行の平均費用は1人あたり4万2000円で、ボリュームゾーンが約2~3万円になりました。 また、今年利用する宿泊施設はホテルが最も多い一方で、寺や図書館、お城など本来宿泊施設ではないユニ-クな施設も選ばれる傾向にあるようです。 一方、海外旅行の平均費用については1人あたり23万9000円と、国内旅行の平均費用1人あたり4万2000円を大きく上回る金額となりました。円安や物価高の影響も受けているとはいえ、5.7倍という金額には驚かされます。
ハワイ旅行の費用
試しに、JTBの旅行予約サイトで家族4人でのハワイ旅行(8月15~20日の4泊6日)を計算してみると、見積り総額が約170万円となりました(2024年8月3日時点)。 もちろん、ホテルのランクや飛行機、旅行日程などによって異なりますが、航空券とホテルだけでこの価格。夏休み前半の2024年7月23日と後半の2024年8月23日を比べると円高傾向ではありますが、旅行のプランによっては現地での食事代もかかり、さらにお土産代にレジャー費用と、出費がかさみます。 40代で金融資産非保有の二人以上世帯の預貯金残高の平均額が約230万円であることを考えると、ハワイ旅行は多くの家庭にとって、まさに「夢のような」旅行だということを再認識しました。 しかしながら、2024年夏休み(7月15日~8月31日)JTB人気方面ランキング(海外旅行・添乗員なし/2024年6月28日発表)では、ハワイが堂々の1位。夏休み期間は全体の予約数(件数)のうち、約65%が家族旅行の申込みとなっています。 そのため旅行に向けて貯金したり、航空券や現地での食費を節約したりといった家庭も多いと考えられるのではないでしょうか。
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