相馬東、21世紀枠推薦 秋季県大会で4強 県高野連 /福島
<センバツ高校野球> 県高校野球連盟は5日、福島市内で開いた理事会で、来春の第93回選抜高校野球大会(日本高野連・毎日新聞社主催)の「21世紀枠」の県推薦校に、秋季県大会で4強入りした相馬東高校を選んだ。一般推薦校には、今秋の東北大会に出場した東日大昌平高校、福島商業高校、学法石川高校の3校を選出した。「21世紀枠」は今後、全国9地区ごとに1校に絞られ、この中から3校が来年1月29日に行われる選考委員会で決定する。一般選考による東北地区の代表2校も同日決まる。 【真夏の熱闘】交流試合の写真特集はこちら 相馬東高は2003年、相馬女子高から名称変更されて男女共学となり、同年野球部も創部した。春、夏通して甲子園の出場経験はない。 現在の部員は18人で、東日本大震災や昨年10月の台風19号で被災し、避難生活を経験した選手もいる。今秋はエース笠松航汰投手(2年)を中心に、創部以来初の4強入りを果たした。チームの雰囲気も明るく、真摯(しんし)に野球に取り組む姿勢が評価された。遠藤将太監督は「選ばれるとは思っていなかった。県代表として恥じないよう、野球だけでなく普段の生活から見直したい」と話した。 理事会では来年度の行事予定案も協議された。今年度は新型コロナウイルスの影響で中止となった春季東北地区高校野球県大会は、例年通り開催する予定。今後関係機関と調整し、観客を入れての開催を目指す。【肥沼直寛】