知床観光船事故の献花、終了へ 発生2年区切り、5月6日まで
北海道・知床沖で2022年、観光船が沈没し26人が死亡、行方不明となった事故で、今も多くの人が出港地の斜里町にある献花台を訪れる。地元住民や観光客らが花束やメッセージなどを持ち寄り、乗客に祈りをささげてきた。ただ町は23日で発生2年となるのを区切りとし、5月6日で受け付けを終える。 「大切な人の元に戻れますように」「思い出すのはあなたの笑顔です」。4月上旬、町役場の正面玄関にある献花台。色とりどりの花束や千羽鶴、手書きのメッセージなどが丁寧に並べられていた。乗客には小さな子どももいたためか、ぬいぐるみもあった。 事故当初、献花台は遺体安置所だった町の体育施設に、その後は町役場に設置された。土日祝日も受け付け、町によると、これまでに2500以上の花束や、手紙、菓子などが寄せられた。 町は今月24日、献花台を観光船が出港したウトロ地区の漁村センターに移す。27日から5月6日までは関係者が大型連休期間中に弔問に訪れることを想定し、港近くの道の駅で受け付け、終了する。