年金は最高でどれだけ受給できる? 平均的な受給額も教えて!
将来受け取れる年金額がどのくらいになるのか、多くの人が気になっているでしょう。また、最高でいくら受給できるのかも気になるところです。本記事では、年金のおおよその最高受給額や標準的な受給額を紹介するとともに、老後の生活に不安がある方に対して年金の増やし方を紹介します。安定した老後生活を送りたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。 ▼夫婦2人の老後、「生活費」はいくら必要? 年金額の平均をもとに必要な貯蓄額も解説
厚生年金とは
厚生年金とは、国民年金と並ぶ日本の社会保障制度における代表的な公的年金制度です。厚生年金保険が適用されている事業所で働く70歳未満の会社員や公務員が対象となります。 労働者と雇用主が折半して年金保険料を負担し、労働者は65歳になると年金を受給できます。 一方、国民年金は、日本に住む20~60歳未満のすべての人が加入する公的年金です。 ■厚生年金の最高受給額は? 老後に受け取れる厚生年金の最高額は、理論上およそ30万3000円です。国民年金と異なり、厚生年金は年収が高くなるほど、また加入期間が長くなるほど受給額が増える仕組みのため、受給額の満額は決まっていません。とはいえ、給与や賞与などを保険料に反映させる際の範囲は決まっており、加入期間も現在は70歳までと決められている点に注意しましょう。 会社員として働いてきた人が老後に受け取れる年金は、基本的に厚生年金と国民年金の2つです。国民年金は、40年間きちんと保険料を納めた場合、満額で約6万5000円となるため、厚生年金と国民年金の金額をあわせると、36万8000円ほど毎月受け取れるでしょう。 ■標準的な年金額 ここでは、夫婦2人分の老齢基礎年金を含む標準的な毎月の年金額を紹介します(表1)。 表1
表は日本年金機構 令和6年4月分からの年金額を基に筆者が作成 夫婦2人の標準的な年金額は、毎月およそ29万~30万円ほどです。こちらはあくまで標準であり、働いているときの給与や勤続年数によって金額は変化することを理解しておきましょう。