年金は最高でどれだけ受給できる? 平均的な受給額も教えて!
年金を増やす3つの方法
ここでは、老後にもらえる年金を自分で増やす方法を紹介します。老後の生活に不安を感じている方は、厚生年金と国民年金の金額を知るためにも参考にしてください。 ■年金の繰下げ受給を利用する 年金の繰下げ受給を利用すると毎月支給される年金額が増加します。現在、年金は65歳から受給できますが、最長70歳まで繰下げが可能です。受け取るタイミングを遅らせる代わりに毎月もらえる金額が増える仕組みです。 増額率は1年で8.4%で、最長5年繰下げると42%も受給額が増加します。健康を維持して長生きしようと考えている方は、受給時期を遅らせるのも一つの手段です。 ■60歳以降も仕事を続けて厚生年金に加入する 定年後も再雇用制度を利用して70歳まで働き続けて厚生年金に加入しておくと、納めた保険料が増えるため、将来受け取る年金額も増加します。 厚生年金の受給額は、平均標準報酬の金額と被保険者である月数をもとに計算されます。働き続ければ月数も増えるため、年金の受給額が増える仕組みです。さらに繰下げ受給の増額率も反映されるため、定年後も働き続けると年金額の大幅なアップが叶います。 ■付加年金を納める 付加年金制度を利用すると、国民年金の増額が可能です。付加年金は、国民年金の第1号被保険者と任意加入被保険者が利用できる制度で、現在の国民年金保険料に月額400円の付加保険料を上乗せして納付すると、将来毎月「200円×付加保険料納付月数」の付加年金を追加で受け取れます。付加年金は定額の年金であり、物価の変動による増額や減額がないことが特徴です。
年金受給額の最高値はおよそ36万円前後
厚生年金と国民年金の両方をあわせたときの最高受給額は、およそ36万円前後です。また、夫婦2人の標準的な年金受給額は、29万~30万円ほどとなります。将来受け取れる年金額に不安がある方は、自ら年金を増やすための取り組みを行いましょう。 例えば、繰下げ受給や定年後の厚生年金への加入、付加年金の納付などがあります。自分のやりやすい方法で、将来受け取れる年金額の増加を目指しましょう。 出典 日本年金機構 令和6年4月分からの年金額等について 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部