つるの剛士「今思うと“超さむい”ことをしていた」世にあふれる“子育て情報”に踊らされないために大切なこと
タレントとしてマルチに活躍する一方、保育士資格を持つ5児の父親で“現役大学生”という、つるの剛士さん。多忙な中、2度の育児休暇をとり、積極的に「イクメン」経験を積むと、次は幼児教育の世界に飛び込み、非常勤幼稚園教諭としても勤務。また大学では、こども心理学部で“学び”を継続中といいます。そんな、保育現場も体験されている「先輩パパ」つるのさんに、ご自身の経験や気づきについて語ってもらったり、日々子育てに奮闘しているパパ&ママたちの悩みに「元気が出るアドバイス」をしていただいたりする連載です。 【前回の記事はこちら】「自主性のある子ども」に育てたいなら…机に向かって勉強することを「歯磨きくらい自然な習慣」にする方法 今回は、with class mama第4期メンバーのまーやさんが、子育て大先輩のつるのさんに「子育て情報」との付き合い方について伺いました。
Q.子育て情報や育児書を読んでも、うまくいきません
まーや:私自身が3歳の女の子の絶賛子育て中ということもあり、幼児教育や子育て法に深く関心があります。
子育ては、ぜったいにマニュアル通りにはいかないもの
つるの:僕が「すくすく子育て」という番組でMCをしていた時にも、番組にはママやパパから多くの悩みや不安、心配ごとがたくさん寄せられていました。核家族が増えている現代は、身近に先輩ママやパパがいなかったり“孤育て”状態だったりすると、気軽に相談に乗ってもらったり、アドバイスをしてもらったりできずに、不安を抱えこんでしまうことも多いんだなと思います。 そんな中、今は『3歳までに〇〇させよう』『子どもを伸ばす〇〇法』『子育てに大切な〇〇』といった“子育て関連情報”がネットや雑誌、本にあふれています。まじめで勉強家、初めての子育て中のママたちは、そういった情報を目にしては「うちの子も同じようにしなくちゃ」と熱心に、且つ忠実に取り組まれる方が多いと聞きます。それが、わが子にぴったりと合って、思い描いていたような結果が得られればいいのですが、思い通りにならないと「〇〇したのに、どうして?」とか「うちの子はみんなと違うの?」といった、さらなる「悩み」を生んで、苦しんでしまう場合もありますよね。 まーや:そうなんです。学生時代や社会人生活の中でも「AをすればBという結果や成果、成績が得られる」といった体験をしてきているので、子育てについても同じように考えがちなんだと思います。 つるの:前回もお話しましたが、子育てには「トリセツ」や「攻略本」が通用しないんですよ。だって、子どもって“自然“そのものだから! 親や大人がどんなにコントロールしても、思い通りには進んでくれません。野菜や花を育てたことがある方は、わかると思います。同時期に植えた苗や種の成長を比べても、ひとつとして同じ大きさ、形の実、背丈にはならないし、花の咲く時期だってまちまち。高価な肥料をタップリ与えても、小さな実しかつかなかったのに、うっかり肥料を忘れた鉢の方には、瑞々しい大きな実がなったりすることもある。そんなものなんです。子育ても同じじゃないかなと、感じています。