仙台は次世代を担うラーメン店の宝庫!ラーメン官僚が太鼓判を押す、新進気鋭の4軒
このスープに合わせるプルンと弾けるような食感の太縮れ麺も、「このスープにしてこの麺あり」。ワンタンの餡からほとばしるジューシーな肉汁の後押しも相まって、食べ始めてすぐにテンションが最高潮に達してしまうほど、ずば抜けた完成度の高さを誇る。 麺の茹で加減も過不足なく、堂に入ったもの。気が付けば、スープまで一滴残らず完飲してしまっていた。 AWARE(あはれ) 住所:仙台市泉区南光台1-8-6 営業: 10:30~15:00、火水は10:30~15:00/17: 30~21:30(L.O. 15分前) 定休:月曜・不定休
名店3. 福島の名店を経てオープンした「自家製麺 風夏」
こちらは2024年7月にオープンした「自家製麺 風夏」。 店主は、福島県福島市を代表する名店「自家製麺うろた」で5年間修業し、同店の店長まで務め上げた逸材。 1軒目に紹介した「霜月」が地元仙台の実力店、2軒目に紹介した「AWARE」が都内の実力店のDNAを継承した店舗だとすれば、この「風夏」は、“ラーメン王国”福島県のエース級店舗の血脈に連なる1軒。 それぞれ出自が異なるこの3軒が、同じ仙台市内の新進気鋭店舗として、ともにラーメンカルチャーを盛り上げる。これこそが、仙台ラーメンシーンの面白さのひとつだ。 同店の最寄り駅は、JR東北本線・東仙台駅。同岩切駅からでも、店舗までの距離に大差はないので、いずれの駅からのアクセスも可能。ちなみに、駅から店舗までは約2kmあるが、頑張れば歩けない距離ではないだろう。
現在、商品化されている麺メニューは、「鰹だし中華そば」、「塩そば」、「つけ麺」、「油そば」の4種。汁ありから、つけ麺、汁なしに至るまでラインナップは幅広いが、何を差し置いても、真っ先に召し上がっていただきたいのが「塩そば」だ。 結論から先に述べてしまい誠に恐縮だが、この1杯、「素晴らしい!」としか言いようがない。
数多くのラーメンを食べ歩いてきた私でも、ここまで高水準な1杯に出逢う機会はそうそうない。それほど突き抜けた超一線級の味わいだ。 特に、スープの風味の表現の仕方が天才的で、塩ダレや出汁の風味はもちろん、スープの温度、スープが口に飛び込んだ時に味覚を刺激する素材感に至るまで、すべてが規格外。率直に申し上げて、開業したばかりの新店にあるまじきほどの完成度を誇っていた。 宮城ラーメンシーンの「未来」をリードする旗手となれるだけの可能性を十分に秘めた超優良店。今のうちに「青田買い」しておくことを、強くオススメしたい。 自家製麺 風夏 住所:仙台市宮城野区岩切3-1-1 営業: 11:00~14:00L.O./18:00~19:30L.O. 定休:水曜・不定休