【全日本大学駅伝】国学院大は〝単独走〟の強化で初優勝 前田監督「大事なのは駅伝力」
全日本大学駅伝(3日、愛知・熱田神宮西門前~三重・伊勢神宮内宮宇治橋前、8区間106・8キロ)で初優勝を果たした国学院大の前田康弘監督は〝単独走〟の強化に努めてきた。 この日は中盤区間の選手が〝単独走〟で安定したパフォーマンスを披露し、2位で7区のエース・平林清澄(4年)にタスキをつなぐ。平林は首位だった青学大の7区を担った太田蒼生(4年)とデットヒートを繰り広げる。首位に立つことはできなかったが、青学大と4秒差で最終8区の上原琉翔(3年)に望みを託すと、後続を突き放して最初にゴールテープを切った。指揮官は「勝ちにこだわってきたことが結果に結びついている」と振り返った。 国学院大は約3年前から、自分たちの戦いぶりを分析する中で〝単独走〟を重要視するようになった。「記録会は人の後ろをついて走ってラストに出せば、タイムは出せる。それよりも大事なのは駅伝力。つなぎの区間で駒大、青学大に勝つこと。そうじゃないとうちは勝てない」と切り出した上で「記録会で最後1秒勝った選手を使うとか、そういうのはない。選手選考する時は〝単独走〟で決めるということをちゃんと明言している」と意図を明かした。 各選手が周りに頼るのではなく、自らが主体となってペースを刻む力を養った。来年1月の箱根駅伝は史上6校目の3冠が懸かるが「3冠は全く考えていない。これからまたじっくり強化していきたい」。地に足をつけて残り2か月でさらなる強化を目指す。
東スポWEB