田辺裕信騎手 40歳迎え「心境の変化なし」 不惑迎えても自然体“らしさ”で魅せる
田辺裕信騎手(美浦・フリー)が12日に40歳の誕生日を迎えた。漠然と「心境の変化はありますか」と質問したところ、「どうだろう。ないですよね」と苦笑いした。 これは質問が悪い。記者は昨年50歳になったが、同じことを聞かれたら返答に困ってしまう。ただ、そんな愚問に対しても「心境の変化はあまりないけど、若い人が増えてきたなと。後輩と一緒にいるから、あまり年を感じないのかもしれません。いい刺激になっていますよ」と真面目にコメントしてくれた。さらには「ちょっと前までは僕も若手と言われていたけどね。そういえば、(柴田)善臣さんも同じことを言っていましたわ」と57歳のレジェンドの名前を出して、オチまでつけてくれた。 不惑を迎えても、いい意味で変わらない田辺。ダイヤモンドSは有力馬の一頭であるハーツイストワールに騎乗し、来週の中山記念は昨年の皐月賞馬ソールオリエンスで参戦する予定だ。「40歳になっても、気分次第で頑張りますよ」と笑顔を見せる。いつも自然体の田辺らしいなと思いつつ、これからも応援したいという気持ちが強まった。(デイリースポーツ・小林正明)