“幸福”もたらす珠玉のチョコ6選《2》エレガントから“おかん”な味まで 言葉失う「無限の宇宙」も
世界のローカル・プレミアムチョコレートの専⾨カタログ・ウェブサイト『幸福(しあわせ)のチョコレート』(フェリシモ、公開中)に掲載された珠⽟のチョコレートの中から、特に注目の6つを紹介する2回シリーズの第2回。今回は後半3つを取り上げるとともに、バイヤーの思いを伝える。 【写真4枚】2025『幸福のチョコレート』注目全6品から3品 エレガントから“おかん”な感じまで 生産地での異常気象などの理由によりカカオの不作・高騰が続く「カカオショック」を受け、チョコの未来を守り、一緒に考えていくきっかけにとの想いから、サステナブルなチョコにも注目した。 ☆☆☆☆☆ (4)【初上陸】ギリシャ「Laurence(ローレンス)」から ~大きめサイズでエアリー~ ギリシャで100年続くショコラティエから日本初上陸。エレガントなパッケージに心がおどる。一口でいくには大きめなサイズに嬉しく思いながらも思い切り頬張ってみると、エアリーな食感が楽しく、程よい甘さで満たされる。滑らかなヘーゼルナッツプラリネをサクサクのウエハースでサンドし、さらにそれをミルクチョコで包んでいるのだ。可愛くて美味しくて、今日は丁寧に紅茶を淹れてみようかな? そんな気分にさせてくれる。手土産としても喜ばれること間違いなし。 (5)【初上陸】ギリシャ「chezchokolat(シェズチョコレート)」 ~おかんの味~ 「このチョコはオカン(お母さん)の味がする」というバイヤーみりさんの言葉にもなんだか納得してしまう、気取っていないのに上品で深みのあるアーモンドチョコ。「おいしい」より「うまい!」と伝えたい感じ。キャラメライズしたアーモンドをダークチョコでカバーしたシンプルな作りだからこそ、何か仕掛けが欲しくなってしまう。そんな私たちのわがままを見越したように整えられた味のバランスと食べ応えを実感してほしいと思う一品。 (6)【初上陸】ブルガリア「ラ・フェーブ」~小さな1粒に無限の宇宙~ 試食のポップコーンを食べた瞬間、言葉を失ってしまうほど心を動かされた。なぜなら、チョコレートで今まで感じたことがないほどの重層的な味わいと食感に、この小さな一粒に、無限の宇宙を感じたからである。かじってみるとほろっと柔らかくしっとりした質感で、かめばかむほどポップコーンの香ばしさ・プチプチの食感が楽しめる。口の中でチョコレートと合わさり、ほどよい塩味がアクセントに。現地の素材を使いながら、ショコラティエの自由な発想とアイデア、捻り、何層にもこだわりが重ねられた絶品のアソートは、まさにローカルのぜいたくが詰まっている。 バイヤー歴28年のみりさんは、カカオショックを受け、チョコレートへの特別な思いを語る。 「チョコレートは芸術品であり、文化であり、クリエイティブな唯一無二の存在。まだまだ続いてほしい、続いていかねばならないと改めて感じました。チョコを愛する全ての人とカカオの未来を考えていきたいです」。 食べる人、作る人、育てる人、そして届ける人……関わる人みんなが幸せになるような取り組みでありたいという思いからスタートしたのが今企画。掲載されているすべてのチョコレートの販売価格の約1%は「LOVE&THANKS基金」として、カカオの生産地ガーナの児童労働をなくす活動に拠出される。 詳細はデジタルカタログと特設サイトに掲載されている。 (取材・文=津田明日香)
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