中国新車販売が4カ月連続で前年割れ 景気減速による消費不振が響く 輸出は2桁プラス
【北京＝三塚聖平】中国自動車工業協会が12日発表した9月の新車販売台数（輸出含む）は前年同月比1・7％減の280万9千台だった。前年割れとなるのは4カ月連続。景気減速による消費不振が響いて中国国内市場の新車販売が落ち込んでいる。 国内販売は6％減の227万台だった。一方で、輸出は21・4％増の53万9千台と2桁増の好調を維持した。国内市場の低迷を輸出がカバーしている。 電気自動車（EV）やプラグインハイブリッド車（PHV）などからなる「新エネルギー車」は42・3％増の128万7千台だった。新車販売全体の約46％を占めた。新エネルギー車の国内販売は45・5％増の117万6千台で、輸出は15・6％増の11万1千台だった。 新エネルギー車の販売が伸びる中、品ぞろえで勝る現地勢がシェアを拡大させている。中国EV最大手、比亜迪（BYD）の9月の新車販売は約46％増の41万9426台だった。 それに対し、ガソリン車で優位を誇ってきた日系メーカーは苦戦している。日系自動車大手3社の中国市場における9月の新車販売ではトヨタ自動車が9・2％減の16万500台、ホンダが42・9％減の6万2586台、日産自動車が3・8％減の6万1395台で、3社ともにマイナスが続いている。
