【巨人】世界一捕手、甲斐拓也入団でどうなる、正捕手争い 注目集める4捕手の「適材適所」
ソフトバンクからFA権を行使、巨人へ移籍した甲斐拓也の入団会見が26日に都内で行われた。 【動画】さすがの勝負強さ!巨人・大城が広島戦でサヨナラ打を放ったシーン 同席した阿部慎之助監督の交渉での熱い言葉が決断の決めてになったと語り、ソフトバンクで確かなキャリアを築いてきた中、新たな挑戦に胸をおどらせた。 阿部監督もつけてきた背番号「10」を継承、5年総額15億円の大型契約となった。 甲斐といえば、2010年に育成6位でソフトバンクに入団すると努力を重ね、13年に支配下登録。「甲斐キャノン」の強肩や侍ジャパンの一員として21年の東京五輪、23年のWBCでも豪華投手陣をリードし、「世界一捕手」の異名を持ち、球界屈指の名捕手として知られる。そんな絶対的な司令塔が加入したことで、来季の正捕手争いが注目されている。 今季は岸田行倫がチーム最多の72試合に先発出場、ほか大城卓三、小林誠司の3捕手併用制で戦った。 チーム内の定位置争いは激しくなることが予想されるとともに、いかにチームが求める働きをできるかも好循環の鍵を握りそうだ。 「強打の捕手」で知られる大城は、今季も出場の多かった一塁手としての出場も求められそうだ。開幕直後となる4月13日の広島戦では延長12回に代打で出場、一死二塁から中崎翔太の直球を右中間へ運び、自身2度目のサヨナラタイムリーをマーク。勝負強い打撃も持ち味であるだけに存在感を示せるか。 そして今季、最も先発マスクが多かった岸田は国際経験も豊富な甲斐の姿を間近で見て学ぶことで、捕手としてさらなるレベルアップも期待できる。 菅野智之の「スガコバ」バッテリーが復活。細かい目配りでチームを動かしてきたベテランの小林は、甲斐に対して、ときにチームにフィットするためのアシスト役も必要とされそうだ。リーグも変わり、多くの情報を必要とするため、チームを前に動かすための最善策として共闘の姿勢が求められる。 4人がレベルの高い争いをくり広げれば、それだけ悲願の日本一に近づくことになる。来季はし烈な正捕手争いに注目が高まる。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]