角田裕毅、サンパウロGP予選直後にピット入口の白線をまたいでパルクフェルメへ「…間違えました」P3からあわや失格の危機!?|WEDNESDAY F1 TIME
VCARBの角田裕毅が、2024年のF1第21戦サンパウロGP予選において、F1キャリアでの自己最高グリッド、3番手となった予選内容について振り返った。 ●【動画】「これ間違えました?」 「…間違えました」サンパウロGP予選3番手の角田裕毅…パルクフェルメに戻るシーンを突っ込まれ思わず赤面 角田は『DAZN』の『WEDNESDAY F1 TIME #34』にイタリア・ミラノの新居からリモート出演し、サンパウロGPの日曜朝に実施された予選について回顧している。 土曜日昼のスプリントレースまで、角田はインテルラゴスで苦戦続きだった。だが土曜午後にセットされていた予選が雨の影響で日曜朝にスライドとなると、雨の予選で角田は3番グリッドを獲得。そして決勝でも雨混じりの中、展開に左右されたレースではあったものの、今季最上位タイとなる7位でのフィニッシュを果たし、6ポイントを手にした。
土曜のスプリントまでは苦戦を強いられたものの、日曜実施となった予選前にフロア交換に成功し、ウェット状況下の予選&決勝ながら、角田はこの雨の日曜日に大きく躍進した形になる。 アルファタウリ時代のATシリーズは雨が降るとブレーキの機能性が低下し、タイムが落ちるというケースも散見された。だが現VCARBのマシンは当時とはウェット環境下での特性が大きく改善されている模様だ。 角田は「雨もまあ、結構2年前とか(ウェットコンディションでは)すごく苦戦していたんですけど。タイヤのセットアップとか、なかなかタイヤをうまく機能させることができずに、毎回タイムとか落ちていた」と、VCARB 01はウェットコンディションと相性が良いと証言している。 「去年ぐらいからうちのチームは雨で調子が良くて。エクストリームの予選Q1から(一時的に)1番手も取っていたんで」
このQ1で角田は、18分の折り返しである残り9分で1:29.172をマークし、この時点のトップタイムを刻んでいた。路面の水量があったこともあり後続はタイムを伸ばせず、結局角田は全体5番手でQ1勝ち上がりを決めた。 ここから雨が弱まっていったため、予選Q2では途中からインターミディエイトに履き替える流れに。 角田は「(エクストリームウェットから)インターミディエイトに、ドライに近くなればなるほどちょっと厳しくなる部分もあるんですけど」とVCARB 01はドライよりもウェット環境下のほうが、他チームとの戦力差が出づらいと口にした。 「それでも(予選Q3を)3番手で終えられて良かったです」 予選終了とともにパルクフェルメのためにピットレーンへ戻る必要があったが、角田はそのままホームストレートを通過しそうになり、ピット入口の白線をまたいでレーンに入っていった。